今回はHGUC ハイゴッグを製作します!
機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争に登場するモビルスーツで、劇中の時代としては異質にカッコよすぎるデザインが大人気の機体ですね!
とてもゴッグとは思えないw
というのも、0080のアニメ制作当時に「今の時代に機動戦士ガンダムのアニメが制作されていたらこのくらいのカッコいいデザインで描かれていただろう」という考えもあったようです。
実際、機動戦士ガンダムはあまりにも古く、しかもTVシリーズなので描くのを簡単にするためにデザインを可能な限り省略しています。
もし機動戦士ガンダムがより新しい時代に、しかもOVAとして販売されていたらもっと緻密なデザインになっていたでしょう。
そう考えると、ガンプラを作る際も「もし現代に機動戦士ガンダムのアニメが作られていたら?」という設定でディテールアップや改造をして、アニメ放映当時では考えられないアーマードコアのようなデザインのガンダムを作るのも面白いかもしれませんね。
さて、今回のハイゴッグはホロライブ所属の大人気Vtuber「兎田ぺこら」ちゃんをモチーフに改造してみたいと思います。
HGUC 1/144 ハイゴッグ
内容物
複雑なバックパックや武装がほとんどないので、ランナーは非常にシンプルで作りやすいキットのようです。
発売は2003年と、現在より20年前という古いキット!
そのためポリキャップやABSランナーなど、塗装派にはなかなか面倒な部分もあります。
ガンプラは基本的に塗装せず組み立てて楽しむことを目的に設計されているので、塗装する人は創意工夫でなんとかしなければなりません。
その創意工夫が楽しいんですけどねw
令和のガンプラともなると塗装のことも考慮していたり、そもそもアニメ制作時にガンプラ化することを考慮したデザインをしているように思います。
最新のガンプラを組むと、バンダイの技術力に驚かされますね。
とりあえず仮組み
シール類を貼らず、とりあえず組んでみました。
モノアイは蛍光クリアピンクになっているのが芸が細かいですね。
ぱっと見は合わせ目もそんなに気にならないのもよくできていますね。
特に腕はABSの内部フレームによってヘビのように可動するのがスゴイ。
合わせ目のできる場所
まず脚に合わせ目。
ちょっと目立つw
肩アーマー。
今の技術なら、1パーツで成形しちゃうのかもな~。
アポジモーターやモールドごと真っ二つなので、なかなかめんどくさそうな合わせ目です。
腕もがっつり合わせ目。
手の甲にも合わせ目がありますが、これはツメの取り外し・差し替えのために着脱するためにこうなってます。
ただちょっとカッコいいモールド風にパーツ分割されているのがうれしいですね。
水中用バックパックはまるごとモナカ構造になってます。
でも意外に目立たないのが面白いですね。
頭部がちょっとやっかいで、正面と左右に合わせ目があります。
ここはもうちょっとなんとかならなかったのかな~というところです。
ただ、モノアイ周辺は下顎パーツにくっついていて、上顎をハメると穴から顔を出す、みたいな構造になっています。
ここはよくできてるな~と非常に感心しました。
これらの合わせ目は、きっちり段差をなくしてパーツをしっかりハメ合わせて、つや消しトップコートを吹くとかなり目立ちにくくなります。
なので無理して合わせ目消しをしなくてもいいんじゃないかなと思います。
今回は全塗装するので消しますけどね。
加工・改造
合わせ目消し・後ハメ加工
脚パーツは、ヒザパーツを一度取り外して、あとからはめ込むことでパーツ分割できます。
ヒザパーツは2分割ですが、合わせ目が段落ちになっているので分割したまま塗装して、最後にハメればOKです。
頭部は3分割パーツですが、すべてを接着してしまうと顔まわりを塗りにくいので、顔パーツだけ切り離してあとから接着することにしました。
また頭部にグレーの胴体がハマる構造ですが、ピンを切り飛ばして下から差し込んで接着するようにしました。
普段カーモデルを作っていると、なんでもかんでもあとから接着すればいいやという考えになってしまいますw
カーモデルと違って、動かして遊ぶものなのでしっかり接着できないといけないんですけどね。
腰にも目立たないものの合わせ目ができるので、適当に消しておきました。
脚の影に隠れてほとんど見えないので、ここはやってもやらなくても、というところ。
スタンドをつけられるように3mm穴を開けておきました。
スタンド穴があるかないかで世代の違いを感じますね。
スクラッチビルド
大型にんじん
兎田ぺこらちゃんと言えばにんじんです(本人はあまり好きではない模様)
最初はミサイルカバーを改造しようかと思っていましたが、あまりに形状が違うのでフルスクラッチすることにしました。
まずはおもちゃのにんじんを参考に、図面を描きます。
図面を元に3mm棒とプラ版で基礎を作って、プラ版でおおよその形を作ります。
このあとパテを盛るので段差は気にせず。
エポキシパテを全体に巻き付けて、ポリパテで整えたら完成です。
重くならないように、中空構造で製作しました。
にんじんの草にあたる部分はバーニアっぽい形状にしてみました。
プラ版のみで製作。
内側に手を差し込む形になるので、バーニア内部は作り込んでいません。
スクラッチビルドでパテ盛りすると、どうしても深いヤスリ傷が残ってしまうのが悩みですね。
歪みなく美しく仕上げるのはほんとうに根気がいりますが、私は根気がないので塗装したときに「あ、歪んでるしヤスリあと丸見え」って気づくことが多々あります😅
とは言えつや消しトップコートを吹けば案外目立たなくなるのでオッケーです。
にんじんミサイル
ハイゴッグの手から射出されるミサイルは、中にパテを詰めて合体させます。
そのあとにんじんの形に削りまくって、完成です。
なんかこっちのほうがミサイルっぽいな・・・。
にんじんバックパック
バックパックは、まず左右の推進機を切り離しました。
ひたすら0.2mmのスジボリツールで削り込んで、パキッと割って分割します。
切断面やモールドを整えてパテで成形し、にんじんの形に削り込みます。
このとき、中にパテを詰めるのを忘れていたので削り込みに限界がありました。
もうすこしにんじんを尖らせたかったのですが、これ以上削ると貫通してしまうので諦めることに。
うさ耳
うさ耳はプラ材の積層から削り出しました。
プラ材は軽いので中空にしなくても大丈夫かなと。
3mm軸をつけてあるので、頭部のモールドのところに穴を開けて差し込むようにしました。
ちょっと大きいように見えますが、肩アーマーがやたらデカいのでこのくらい大きくないとせっかくのうさ耳が目立ちません。
改造したので、仮組み
改造したパーツをぜんぶ付けてみました。
まあまあいいんじゃないでしょうか。
本体にあれこれ改造してみようかとも考えましたが、私はオリジナルのディテールアップのセンスが1mmもないのでやめておきましたw
塗装
全塗装は大変
モールドの彫り直しやゴミを飛ばしたりして、ようやく塗装前の串刺しが終わりました。
ガンプラは本当にパーツが多くて、どうやって持ち手をつけるか毎回悩みます。
無限に持ち手に刺してもいいんですが、そうすると塗装するとき無限に持ち替えないといけないので面倒ですし、塗料も無駄が多くなります。
写真のように同じ形の装甲はまとめてくっつけるとやりやすい・・・のですが、ちょっと間隔が狭すぎて塗りにくかったですw
まあ売り物ではないのでだいたい塗れればよいでしょう・・・。
マスキング
最近買った中華製サークルカッターがちょっと便利です。
ベアリングを内蔵していて小径でも丸く切ることができます。
コンパス型のサークルカッターと違って安定していますし、中央に穴が空いたりすることもありません。
難点は、描いていあるメモリがまったく役に立たないことと、替え刃はいつまで買えるんだ?ということですね。
値段も高いですが、ベアリングなども使用していたりガタもなく精度が良さそうなことも考えると、妥当な価格でしょう。
RGやMGなどと違って、バーニアやモールドはパーツ分割されていないのでマスキングしなければなりません。
めんどくせ~~~!
ですが、マスキングを剥がしたあとカチッと塗り分けできていたときの気持ちよさは最高ですね!
私はせっかちなので塗装後15分くらいでマスキングを剥がしてしまいます。
マスキングテープを付けたまま乾燥機に入れると塗装がダメージを受けたことがあるので、私は必ずテープを剥がしてから乾燥機に入れるようにしています。
塗装
さあだんだん塗り上がってきました。
青い成形色にいきなり白サフを吹いて、そのあとつやあり白を塗ったんですが・・・ちょっと急ぎすぎたこともあってところどころ成形色が透けてしまいました。
平面はいいんですが、エッジに塗料が乗り切ってないところがあります。
慌てすぎですね~。
同じ色を塗る場合ならサフすらいりませんけど、色替えをする場合は本当に丁寧に塗っていかないといけませんね。
足の裏を塗ろうと思って1個筆塗りしましたが、8個もあるのがめんどうになってやめました🤣
自分の棚に飾って置いておくだけなので、足の裏はべつにいいかなと・・・。
本当に塗装するなら、先に足裏をエアブラシで黒くしておいて、そのあとマスキングして表面を塗る手順になるのかな~。
かなり凹凸がすごいので、筆で塗るにもエアブラシで塗るにも穴の奥に塗料が入り切らないのが難しいんですよね。
どうすればいいんだろう。
ABSパーツ
腕の内部フレームや脚首などには、悪名高い?ABSパーツが使われています。
ラッカーシンナー系塗料で塗装するとあっさり割れるという難儀な代物。
しかし粘りがあってポリキャップを使わなくてもボールジョイントになるスグレモノ。
一時期はガンプラの内部フレームによく使われていました。
ガイアノーツのマルチプライマーをちょちょいと薄く塗れば、ラッカー系塗料でも大丈夫です!!
筆でさっと塗るだけでもヨシ、そのままエアブラシで吹くもヨシ。
金属にもぬれるようになります。
今回はとくに内部フレームの色変えまでしなくてもいいかと思ったので、ジャバラパイプのところだけ水性ホビーカラーのシルバーで塗っておきました。
焼鉄色とかのほうがシブくてカッコいいですが、シルバーのほうが派手で目立つのでw
装甲の隙間からシルバーのパイプがチラ見えするの、カッコいいでしょう!
塗装完了!
塗装完了!
あとはスミ入れや細かいダクト内部の筆塗り。
半分だけ組み立ててつや消しトップコートを吹いて、完成です!
写真はつや消しを吹く前ですが、今回のエアブラシ塗装はかなりつやっつやに吹くことができました。
白い部分は塗る量が多かったのでクレオスの0.5mmダブルアクションを使ってびゃ~~~っと吹きました。
0.5mmは全開にするとどびゃ~~~って吹けるから気持ちいいんですよね~。
塗料一気になくなりますがw
つやっつやにできたので、つや消しトップコートでつやを消してしまうのがもったいないくらいです。
完成!
動画
今回からサムネの文字と、BGMをつけてみました😆
写真
というわけで、完成~~~!
一部の関節が、組立時にちょっとグリグリして塗装がハゲてしまったのでタッチアップしたりして・・・😅
普通のガンダムと違って手がフレキシブルだったり、妙ちくりんな体系なのでポージングが難しいですね!
この悪そうな顔が最高にカッコいいですね。
今回は兎田ぺこらちゃんをモチーフに、にんじんの造形をしてみました。
ボディーは服をイメージした塗り分けをしています。
兎田ぺこらちゃんの服にはにんじんの模様が描かれていますが、それを上手に再現できればよかったんですけどね~。
まだスキル不足ということで、またいずれそういうことにもチャレンジしてみたいですね。
にんじんのPEKOは汎用デカールを使用しました。