【#カーモデル 製作レビュー】アオシマ 1/24 ニッサン GC10 スカイライン2000GT '71

 

アオシマの1/24 ニッサン GC10 スカイライン2000GT '71を製作しました。

ボディーカラーは、練習を兼ねてキャンディー塗装にチャレンジしてみました。

 

アオシマ 1/24 ニッサン GC10 スカイライン2000GT '71

内容物

箱の説明書きに「古い金型ですので・・・」と注意書きがあるとおり、元々はモーターライズの古いプラモデルです。

再生産に合わせて配線や電球などが省かれ、おそらくあとからエッチングが追加されています。

アオシマと言えばクセがあって作りにくい・・・という評判をよく聞きますが、こういう2~30年前の古いキットからの評判もあると思います。

しかし同時期のプラモデルはタミヤもこんなもんで、作りにくかったり実車と違ったりするのは当たり前でした。

 

 

タイヤのバリがすごいwww

アオシマのザ・モデルカーシリーズはたいていホイールが2種類付属しているのが特徴です。

箱に写真が載ってないので開封するまでわからないんですが、これってすごいアピールポイントだと思うんですよねえ。

この箱スカにはワタナベ風と、BBSメッシュ風のメッキホイールが付属していました。

 

キットの問題点

すごい場所にゲートがあるw

ボディのルーフ部分にやたらデカいゲートがあるんですが、これリューター持ってないと切れないのでは?

ヤスリで削るにも、ボディの内側なので作業がしづらい。

まあ私はリューターで一気に削りましたが・・・。

幸い、ボディの表側にヒケや歪みはありませんでした。

 

 

ボディとシャーシの嵌め合いがキツすぎるw

ハメるのにかなりコツが必要です。

とは言えプラモによってはやたらユルかったりするのもありますし、タミヤのプラモにも「これどうやってハメるの?」って無茶苦茶な形状もあるので、アオシマだけじゃないですw

 

 

メッキバンパーはうれしいようなものの、ヒケやゆがみはあるし、なによりゲートが思いっきりメッキ面にあるw

これゲート切ったらランナーの色がでちゃうじゃん!

このバンパーはメッキを落として、メッキ調塗装しなおしですね。

 

 

おなじみ、ドアミラーどうやって接着すんねん問題。

なにもないツルッとしたボディ面に、接着面積が1x2mmしかないフェンダーミラーを接着せねばなりません。

絶対にあとから外れるやつwww

軸打ちしようにも、フェンダーミラーのステーが細すぎて無理ゲーでは?

 

仮組み~車高調整

足回りを組んで、とりあえず仮組みしてみました。

仮組みなのに、最初から車高ひっくいな~w

ノーマルでもややリアタイヤがかぶっていたようですが、それでも実車で言うと5cmくらい車高下がってる感じ?

まあこのほうがカッコいいですけどね。

 

車高はこのままにして、タイヤを外に出して、フロントにキャンバーを付けましょう。

 

 

タイロッドを延長したいところですが、パーツが薄いので下手に延長すると折れそうなので、自作することにしました。

 

ロワアーム?は一度切断して、軸打ちして延長。

アッパーアームはそのままにすることで、ネガティブキャンバーが付きます。

 

タイヤのほうはワッシャーを重ねて、ワイドトレッドスペーサーとします。

リアは金属シャフトで接続するタイプなので、キャンバーはつけられないためスペーサーを入れて外に出すだけにしました。

そのままだと付属のシャフトの長さが足りないので、2mm真鍮線で置き換えしました。

 

その他の加工

エッチングが付属するため、フロントフェンダー、トランクの彫刻を削り落とします。

 

フェンダーミラーは、少しだけステーを削り落として1mmの針金を軸打ち。

ボディ側に1mmの穴を開けて設置できるようにしました。

金属線が貫通することで、絶対に外れないようにできました。

カーモデルを作るときは必ずやりたい作業です。

 

 

フロントフェンダーのウインカーは、おゆまるで型を取って、UVレジンで複製しました。

慣れれば簡単ですね~。

 

ボディの塗装

塗装前の下地づくり

塗装前にパーティングラインを削り落としたり、ボディの歪みを削り落としたり、スジボリしたりして、下地づくりをします。

思ったよりヒケや歪みがなくて良いキットですね。

 

グレーサフ

グレーサフを入れました。

まあいいでしょう。

サフ吹き後、ラプロス4000(2000番相当)で全体を滑らかにします。

 

メタリックブルー

まずメタリックブルーを塗装しました。

しましたが、その前にブルーサーフェイサーとか、普通の青を塗っておいたほうがよかったかも。

 

クリアブルー・クリアー塗装

スマホの写真だと代わり映えしませんが、メタリックブルーの上にクリアブルーとクリアー塗装をしました。

それぞれ5回塗りくらいしました。

メタリックブルーを塗っただけより、深みがあって角度によって見た目が変わってとてもいいですね!

 

研ぎ出し

 

カーモデルにはもうこれナシではいられません!

 

 

研ぎ出し前がコチラ。

これでもそれなりに反射してキレイですが、これではキャンディー塗装の本当の良さは活かせません。

 

 

まずラプロス6000(4000番相当)で全体を磨きます。

まだら模様がなくなって、全体がムラなくつや消しになれば成功です。

個人的に、ここが一番時間がかかる気がします。

 

ラプロス4000(2000番相当)を使えば一気に削れますが、ラプロス4000の傷を消すのに苦労するので、個人的にはラプロス6000からやるのが一番かな~って思います。

レーシングカーのデカールの段差消しなどはラプロス4000のほうが早いので、ラプロス4000で削ったあともう一度クリアー塗装して、ラプロス6000から磨くのが良いかもしれません。

 

 

ラプロス8000(6000番相当)LEDの反射がかなりキレイになってきました。

6000から8000は意外と時間かからずできます。

 

 

次に、タミヤコンパウンド細目で磨きます。

タミヤコンパウンドは3種類ありますが、ラプロスのあとは細目でいいかな~って思います。

 

 

最後にハセガワ セラミックコンパウンドで磨き上げて、終了です。

とんでもなく美しく仕上がりました!

最初のラプロス6000の段階で、クリアーを削りすぎて下地を出したり、削り不足でまだら模様が残っていたら、ここまでできません。

最初が肝心です。

 

シャーシや、その他の組み立て・塗装

シャーシ・内装

シャーシは一気に組んでしましましたw

基本的には成形色のままで、一部パーツは塗装しています。

電池ボックスが真っ白なので、ざっくり水性ホビーカラーのつや消し黒で筆塗りしました。

 

このキット、なぜかダッシュボードとドアパネルはボディ側に接着する仕様になっています。なんでだろう。

この時期のキットだとバスタブ状になっていることが多いんですけどね。

最近のキットではボディ側にダッシュボードを接着するものも出てきましたが。

 

バンパー類

バンパーはメッキをキッチンハイターで除去。

ゲート処理や歪み・ヒケの処理をしてから、ガイアノーツのプレミアムミラークロームでメッキ調塗装。

 

上からクリアー塗装できないのが難点ですが、とんでもなく光るクローム塗装ができます。

 

クリアパーツ類

レンズ類はテールランプだけ塗って、裏側にハセガワのミラーフィニッシュを貼り付けました。

ハセガワのミラーフィニッシュは粘着面もミラー調なのがいいですね。

 

ちなみにこの時代のクルマのガラスはセラミック塗装がないので、面倒な窓枠の塗装がなくてラクでいいですねw

 

 

ところでクリアパーツのランナータグのハコスカの文字、どうなってるのw

 

最終組み立て・完成

最後の組み立て

最後に組み立てるパーツを並べました。

ボディに傷がつかないようにキムタオルを敷いておきました。

 

 

ウインドウパーツは、ガイアノーツのUVクリアジェルを使用しました。

硬化後もゴムっぽくなるタイプの接着剤です。

 

 

 

 

最後の接着では、ボディの静電気を取り除きながら作業する必要があります。

場合によっては部屋の湿度も50パーセント以上必要です。

プラスチックは静電気を帯びやすいので、接着剤がボディなどに飛散しやすいです。

 

 

このドアノブの接着がとんでもなく難しかった・・・。

接着面積があまりに小さすぎるうえに、ピッタリはまらないのでちょっとずつ削りつつ・・・。

最初に穴を掘り直して、ドアノブをフィッティングしておけばよかったです。

 

 

そして、完成!

 

完成動画

 

完成写真

 

あとがき

製作期間は2週間でした!

過去のカーモデルで最速の製作期間となりました。

 

今回は、製作スピードも意識してみました。

サフ・メタリックブルー・クリアブルー・クリアそれぞれの乾燥時間の感覚は、食器乾燥機を使用して最短で3時間程度でした。

研ぎ出しだけ、クリアを吹いてから1週間待ちました。

今まではボディの塗装って勇気がいって、週末の時間のあるときにしかできなかったんですよね。

だいぶ慣れてきたのもあって、仕事終わりの夜に塗装できるようになってきました。

 

製作が早かったのはアオシマのキットだからというのもあると思います。

アオシマのカーモデルはパーツが少なめに構成されていることが多く、作りやすさを優先しているように思えるんですよね。

おそらくアオシマの企業理念なんだと思います。