【 #ガンプラ 製作・改造レビュー】SDガンダム BB戦士207 RX-78GP03D デンドロビウム

2023年はHGUCデンドロビウムの再販で大賑わいとなりました。

しかも購入するひとが意外に多くてびっくりしました。

3万円という金額よりも、完成後に全長1.4メートルにもなるプラモの置く場所のほうに困りますねw

私もデンドロビウムは大好きですが、さすがに置く場所の問題で諦めました・・・。

あとデカすぎて塗装できない😭

 

そこで、久しぶりにBB戦士のデンドロビウムを作ってみようと思いました!

15年くらい前に作ったことはありますが、そのときはスミ入れもせず素組みのみでした。

今回は徹底改修して全塗装に挑戦してみたいと思います。

 

キットレビュー

パッケージ

 

BB戦士 RX-78GP-03D (207)

BB戦士 RX-78GP-03D (207)

  • BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
Amazon

パッケージは、当時大人気だったプレイステーション用ゲーム「SDガンダム Gジェネレーション」シリーズの3DCGです。

HGUCやMGは手書きイラストが基本なのに対し、ゲームが元ということもあって3DCGが使われているのだと思います。

しかし当時の3DCG技術の限界もあり、正直言ってプラモデルそのもののほうがカッコいい気がする・・・。

このシリーズどれもパッケージで損をしている気がします。

パッケージ側面の完成見本のほうがカッコいいことが多いので、それを全面に押し出したほうが良かったんじゃないかな~といつも思いますw

 

今はSDの人気が低迷しているのかガンダムベースでの再販品がほとんどですが、いつかまたSDが人気の時代が来るといいですね。

飾る場所も小さく、ねんどろいどと同じくらいのサイズ感なのでちょうどいいと思うんですけどねえ。

 

ランナー

ランナーと説明書はだいたいこんな感じ。

片面フルカラー説明書がついているのが豪華ですね!

 

ランナーの色分けはシンプルで、シールで補う方式です。

 

素組み

見よ!このかわいらしくも完璧なフォルム!

全体的なフォルムは非常によくできていて、オリジナルのデザインからかわいくデフォルメされています。

 

肉抜きがとにかく多く、合わせ目が見えるパーツも非常に多いです。

そのため完全に製作しようとするとかなりの作業量と技術力が必要になるのが20年前のプラモらしいですね。

しかし目立つ部分の形状やモールドがよくできているため、パッと見では肉抜きや合わせ目に目に行きにくいのが見事です。

 

ちなみにMGサイズのガンダムのビームサーベルをもたせることができるので、大迫力!

 

ステイメンの改造

アンテナシャープ化

まずは先端の丸いアンテナをシャープ化します。

先端をちょっと切って接着しろを確保してプラ棒を接着し、硬化後に削ります。

まあまあかな?

 

メインカメラをMGSD風に!

もとのメインカメラ部の赤いパーツを思いっきり削り込んで、プラバンやディテールアップパーツでそれっぽく内部構造を再現します。

頭頂部のセンサーもそれっぽくします。

この辺のデザインはMGSDのプラモを参考にしました。

目の大きなSDならではのディテールアップですよね。

 

 

シルバーで塗装してみました。

ちなみに赤い隈取り?も元キットより大きめにとって目立つようにしました。

 

 

0.4mm厚のプラバンをカメラの形に切り出し、クリアグリーンで塗装。

そして先程の内部フレームに貼り付けます。

・・・が、これがけっこう大変でした。

クリアパーツなので接着剤は目立たないものを使いますが、接着面をサンドペーパーで荒らすこともできず、なかなかくっついてくれなくてぽろぽろしたりズレたり・・・。

なかなか難しいものですね。

最終的にはなんとかくっついてくれてよかったです。

 

 

ヘルメット内部も少し削り込んだりして、完成!

頭頂部センサーはくり抜いたあと、裏側に同じようなものを作りました。

この時点ではまだ頭部は塗装していないので、最後に接着できるようにアトハメにしています。

 

その他

ステイメンの主だった改造はこれだけで、あとは合わせ目消しとスジ彫りや塗り分けで仕上げていくことにします。

 

アームドベース・オーキスの改造

大型クロー・アームの可動改造

元キットは左のようにツメが動くのみですが、そうするとビームサーベルをまっすぐしか持てません。

アニメでは真横に構えて戦艦をぶった斬るシーンがありますから、できれば再現したい!

と、いうことで関節を2軸ずつ追加して動かせるようにしました。

 

 

まずクローアームのモールド線に沿ってパーツを分割して三角の部分を分離します。

人間で言うとヒジに当たるでしょうか。

構造的には、写真のとおり本体とクローアーム側にポリキャップを埋め込み、ヒジ側に軸を配置して可動させる仕組みです。

 

 

なにもないところに軸を設置するために、Mr.瞬間接着パテを使用しました。

作業がものすごく早くてめちゃくちゃ使えますねこれ!!

思ったより大容量なのでけっこう使えそう。

まぜるのが面倒だけど、それ以上の使い勝手ですね。

切削性も高いし、強度もけっこうあるし、なかなかいいですね。

つるっつるのプラに接着すると剥がれるかもしれないので、少しヤスっておくとなおいいですね。

 

 

 

 

本体側のポリキャップの様子。

クローアーム側もそうですが、ポリキャップの軸はプラバンで保持しています。

ポリキャップの硬さは瞬着を流し込むと固くなります。

ポリキャップは瞬間接着剤をはじくので、流し込み系の瞬間接着剤がいいですね。

 

無理やり分割したパーツは空洞になっているので、プラバンや瞬間接着パテで穴埋めします。

瞬間接着パテは塗ってすぐ作業できるので手軽でいいですね。

 

 

完成するとこんな感じに腕を動かせます。

 

バーニアまわり

左上の元キットの状態から、右下のように改造しました。

 

元キットもかわいらしくデフォルメされていますが、バーニアまわりの形が一体成型になっていたりしてカッコよさはもうひとつです。

 

そこで中央部のバーニアの囲いを延長して、左右のバーニアと段差をつけることで立体的にします。

 

次にバーニアを市販のバーニアパーツに置き換えます。

左右のバーニアはそのまま付けると飛び出しすぎるので、取付部のプラを切除して、数ミリ奥にプラバンで新造。

バーニアと囲いの段差がついて奥行きが生まれて、こちらも立体的になりました。

 

最後に下段と中段の尻尾?を2cmほど延長しました。

下段の尻尾は切断してプラ棒で延長したのですが、全体的なラインが変わってしまって非常に難しかったです。

ひたすら盛って削ってラインをだしましたが、最終的にはそれっぽく見えるようになってよかったです。

中段のフィン?はプラバンで新造して、スジボリをしておきました。

 

バーニアの根本周辺が真っ平らですこし寂しいので、プラ棒やプラバンなどを使ってディテールアップ。

塗り分けるとカッコよくなる予感。

 

 

うーん、写真で振り返るとあっという間ですが、ここの改造が特に大変でしたw

本当に完成するのか不安に・・・。

 

メガ・ビーム砲

長くなった尻尾に合わせて、メガ・ビーム砲も延長しました。

元キットの砲身を根本から切って、プラパイプで置き換え。

先端にスジボリを一本入れてそれっぽく。

精度の必要な主砲身は基本的に継ぎ目のない一本物で作られるらしく、戦艦大和の主砲身も途中に継ぎ目はないそうです。

そうすると中間にスジボリがあるのはどうなの?という気もしますが、まあなにかあったほうがカッコいいでしょうw

 

ウェポン・コンテナ

コンテナもモナカ構造のため中央に合わせ目がガッツリ入るうえ、ヒケも大きくなかなか大変です。

接着したあとポリパテを入れて削り込んで、それっぽく。

完全に消し切るのは難しいですが、つや消しトップコートすれば目立ちにくくなりますね。

 

オーキスとステイメンの隙間

元キットはステイメンとオーキスに大きな隙間ができるのが気になります。

プラモの設計時にもっと隙間がないような設計もできたかもしれませんが、ステイメンを変形させて合体させるというおもちゃ的な遊び心を優先したのでしょう。

そこでプラバンで隙間埋めしてみました。

 

 

スカスカ感はなくなり、ボリュームアップしていかにも「風呂桶」っぽさがなくなって良くなったのではないでしょうか。

 

各種穴埋め・合わせ目消しなど

I・フィールドジェネレーターもとんでもない肉抜きがあるのでプラバンと瞬間接着パテで適当に穴埋めします。

ここは影になって目立たない場所なのでとりあえず穴が埋まっていればいいでしょう。

 

 

ビームライフル、バズーカ、ステイメンのバックパックもものすごい肉抜きなので、プラバン、瞬間接着パテ、あとタミヤのエポキシパテ(高密度)も使ってみました。

エポパテ高密度は切削性もいいし、硬化に時間がかかるので穴に詰めたあとスパチュラで大まかに整形できるのがいいですね。

慣れればもっと丁寧に整形できるでしょう。

難点はプラに食いつかないため、変形しやすい場所だと剥がれてしまうところです。

 

 

 

ひとまず改造完了

ステイメンとオーキスの隙間埋め加工をする前ですが、だいぶいい感じになったのではないでしょうか。

特にバーニア周辺とメガ・ビーム砲を延長したことで全体的に長くなり、ウェポン・コンテナとのバランスが取れたと思います。

バズーカは持ち手を弾倉の下に移動させて、オーキスと合体しても保持できるようにしました。

 

塗装~完成まで!

塗装

まずは洗浄です。

歯ブラシの先端をくっつけた改造エアブロワーを使えばほとんど吹き飛ばせますが、念のために洗浄します。

改造してる間に手の脂がべたべたしてると思うので。

そうすると塗装を弾いてしまうかもしれませんからね。

ラッカー塗料ならそんなに気にすることもないですが・・・念のため。

 

 

塗装中にハンドピースをひっくり返してぶちまけました・・・。

床が汚れたことより、塗料をこぼしてしまってもったいないという気持ちのほうがでかい😭

 

 

ガンプラの塗装で大変なのは、大量のパーツを持ち手につけることです。

SDならまだパーツが少ないのでいいですが、それでもカーモデルに比べればパーツが多いです。

いちいち一個ずつ持ち手につけられませんから、ランナーに接着したりして持ち手を少なく、持ち替えせずに複数のパーツを一気に塗装できるようにします。

ただバーニアは写真のような取り付け方をすると塗りにくくてちょっと困りました。

塗るときのことも考えて配置しないといけませんね。

 

 

マスキング地獄・・・。

今回は先に白を塗装して、そのあと内側の黒などを塗る方式にしました。

しかしI・フィールドジェネレーターの隙間などやっかいな部分も。

場所によっては先に黒を塗って、そのあと黒い部分をマスキングしてサフ~白と塗ったほうが楽なのかもしれません。

MGクラスのガンプラならほとんどのパーツが分割されているのでこういった地獄のマスキングがないのが良いですね。

 

 

全塗装が終わったら、水性ホビーカラーを使って筆塗りです。

水性ホビーカラーはビンの原液のままべたべた塗れるし基本的に筆を水洗いできるので便利ですね。

またマジックリンを含ませた綿棒で拭き取りもできるので、はみ出しても安全です。

今回はオーキス本体やウェポン・コンテナの内側などをべったりつや消し黒で筆塗りしました。

こうすることで内側が見えても気にならないようにできます。

塗装しない派の人も、こういうところだけ水性ホビーカラーで筆塗りすれば簡単にカッコよく仕上がります。

筆塗りが終わったらスミ入れもしました。

手順的には、本当はエナメル塗料でスミ入れして、そのあと水性ホビーカラーを使ったほうが良いのですが😅

 

デカール

アマゾンで1:550 GP03用の水転写デカールを見つけたので買ってみました。

プラモより高いw

中国製で、バンダイのガンダムデカールと比較してプリントはわずかに解像度が低く、模様ごとにカットされていないため自分でひとつずつギリギリにカットする必要があります。

また非常に水に溶けやすくさらっと水を通しただけでデカールが浮いてくるのでめちゃくちゃ使いやすい・・・反面、デカールのり(マークセッター)を使用しないと剥がれやすいでしょう。

まあ私は必ずマークセッターを使うのでのりの強さは関係ありませんが。

 

デカールの貼り付けはHGUCの作例などを参考に、自分で適当に決めていきました。

数に限りがあるのと、サイズによって使える場所は限りがあるので、ひじょ~~~に悩みましたね。

ひとつ貼っては考え、ひとつ貼っては考え・・・。

 

このデカールだけでなく、買い置きの汎用ガンダムデカールを何種類か使ったりもしました。

 

つや消しトップコート塗装

最後にある程度の状態に分解して、つや消しトップコートを塗装。

塗料はクレオスのMr.カラーのつや消しクリアを0.5mmのエアブラシで吹付けしました。

水性ホビーカラーや水転写デカールの上にラッカー塗料をしてはいけません!と書いてある説明書もありますが、そんなこと言ってたらカーモデルは作れないんだぜ。

最初に数回にわけて、エア圧を0.05Mpaくらいで遠目からぶわ~~~っとザラつくような砂吹きをして、シンナー成分でデカールや水性ホビーカラーが溶けないように重ねて行けばOKです。

そのあと、0.07~0.09Mpaくらいに上げて絞りを開け気味~全開でどば~~~っと塗れるように吹き付けます。

つや消しトップコートを吹いたらぶつぶつ模様になってしまう!というのは吹付け不足のことがおおく、つや消しであっても水で濡れたようになるまで吹き付けるのが基本です。

シンナーが抜けて塗料が硬化するとちゃんとつや消しの表面になるので大丈夫です。

 

完成!

完成!

土曜日にサーフェイサーからスミ入れまで一気にやりました。

朝から夜中までずーーーっと作業してたからすげー疲れました(ヽ´ω`)

 

 

デカールもほどよい感じに貼れたかな?

結果的にアルビオンに搭載され戦闘に参加しましたが、本来は実験機だったということでそれをイメージしてアナハイムのロゴを多めに使ってみました。

戦闘で使う量産機ならハデなシールは目立つので不要ですが、実験機ならクライアントの連邦にアピールするために企業名やプロジェクト名を目立つようにしたんだろうな、っていうイメージです。

 

 

各種改修ポイントも、塗装とデカールでよりうまくいった気がします。

ビームライフルとバズーカはディテールアップパーツでグリーンのセンサーを埋め込んでみました。

大型クロー・アームは断面を黒く塗って内部フレームが見えてるっぽく。

バーニアは金属ピンを埋めてディテールアップ。

コンテナのマイナスモールドはちょっとハデですがゴールドを筆塗りしました。

せっかくの大きなウェポン・コンテナなので上面にデカいデカールを貼ってみました。

 

動画

せっかくなので動画も撮ってみました!

そろそろBGMとかもつけてみようかなと思いつつ、つい忘れてしまう。

 

あとがき

作り始めてからまる1ヶ月もかかってしまいました。

特に大型クロー・アームやバーニアまわりはめちゃくちゃ苦戦して、2ヶ月くらいかかるかと思いました。

最後の土曜日の朝にサーフェイサーを吹いてみたら大きな修正箇所も見当たらなかったので、一気に塗装してしまいました。

 

ステイメンのカメラをMGSD風にしたり、オーキスの前後を延長して迫力を出したり、バーニア周りをリアルにしたり、大型クロー・アームを可動できるように改造したりと、当初のやりたい改造はできたので大満足です!

少しだけオリジナルのカラーリングにしたりデカールをアレンジしたりできたのも良かったですね。

自分の好きなように改造できるのもガンプラの楽しさの一つだと思います。

 

さて、次もすでやりたい模型が続々と・・・。

しかしどこかで区切りをつけて、龍が如く8をプレイしたい!!