今回はハセガワ 1/72 F-15E ストライくっイーグル “アイドルマスター 如月 千早”を製作します!
前回はミラージュ2000 高槻やよいを製作しましたが、パーツの合いがあまり良くなくちょっと苦労しました。
さて今回はどうでしょう?
開封
成型色が機体カラー!
なんとこのキット、成型色が最初から機体カラーになっています。
そのため機体そのものはほとんど塗装せず、デカールのみでお手軽に仕上げることも可能のようです。
ただ合わせ目やパーツの段差などもあるのでそんな簡単にいくか?という疑問はありますが。
色付きのパテを使わず、ある程度のパーツの段差は気にしないなら大丈夫かも。
とはいえ、今回は全塗装して製作しますよ。
やはりデカールはエグい
うーん、相変わらずすごい量w
右上の白いデカールは翼に貼るデカールですが、今回はほとんどを塗装で塗り分けて仕上げました。
一部を除いてそこまで難しいラインではないので、塗り分けたほうがむしろラクです。
説明書など
ミラージュ2000は原寸大の絵でしたが、F-15Eは同じ1/72スケールでも巨大なため90%に縮小されて印刷されています。
デカールを貼る参考にするだけなら問題ありませんが、なぞってマスキングすることはできません。
まあ塗り分けラインはさほど難しくないので、説明書をなぞってマスキングテープを作る必要は特にありません。
組み立ては、ミラージュ2000よりもパーツ分割が多く複雑!
複座ですしエンジンも双発、デルタ翼と違って翼も枚数が多く、ちょっと大変な気がしてきます。
こんなにパーツ分割が多くて本当にちゃんとパーツ同士が組み合うのか?
組み立て
まずはコクピットから
飛行機プラモはまずコクピットを完全に仕上げてから機体の製作に入るのが一般的なようです。
成型色が青なので、全部グレーに塗らないといけないのが大変です。
説明書ではあれこれ塗装色が指定されていますが、ニュートラルグレー一色でぜんぜん問題ないと思います。
シートは濃いグリーンのようですが、今回は塗り分けせず。
それよりデカールがめっちゃ大変でした。
凸凹のパネルにデカールを貼り込むわけですから、定着させるのに苦労しました。
ひたすらマークセッターとマークフィット(スーパーハード)を駆使して貼り込みました。
デカール貼りはかなり時間をかけて、少しずつ少しずつ密着させていくのが良いのですが、つい焦ってつっついて破いてしまいがちです。
デカールが自然乾燥したら、この段階でつや消しトップコートを吹いて全体を保護しておきます。
こんな貼り方したデカールは、必ずバリバリに割れますからね。
本体
ほとんどのパーツはあまりヒケを感じずよくできていますが、気になるウェルドラインもありました。
なんじゃこれ。
軽くヤスったらあっさり消えたので、ほとんど段差になっていなかったようです。
垂直尾翼は、F-15Eの場合は左側だけ先端のセンサー?が太くなっています。
右側はノーマルのF-15と同じ細いセンサー?ですが、これがとんでもなく折れやすいです。
そのため切り取って1mmのスチール針金に置き換えました。
金属はそのままでは塗装できないので、ガイアノーツのマルチプライマーをささっと筆塗りします。
機首と胴体の接着はガイドになるものが少ないので、かなり難しいです。
接着しろも少ないため、ヘタしたら機首がモゲるかも。
しっかり接着したい部分です。
エアインテークの奥にエンジンファンがあり、事前に塗装する指定になっています。
しかしちゃんと塗り分けたのにほとんど見えませんw
ちなみにエアインテークのパーツ分割は神がかってて、ハセガワの真骨頂を見られます。
写真を取り忘れてしまいましたが・・・信じられない形状のパーツ分割なのに、わりとちゃんと合うんですよね。
前回のミラージュ2000はパーツの段差がスゴかったのに。
本体が完成しました。
水平尾翼と垂直尾翼を接着してしまいましたが、ここは塗装後に接着するのが基本らしいです。
実際、先に接着してしまったので垂直尾翼の間は非常に塗りにくかったです。
塗れなくはないんで、どっちでもいいんですが。
しかしどちらの尾翼も、胴体側の空洞をエポパテで埋めて、金属線を差し込む方式にしたほうが良かったなとあとから思いました。
それなりに接着面積はあるものの、ちょっと不安は残りますね。
まあマスキングしたりデカール貼ったりとさんざん触っても取れなかったので、大丈夫かな。
エンジン
このエンジンはヤバいwww
左が組み立て後で、右が組み立て前。
ノズルを動かすロッド(?)が別パーツとして再現されていますが、あまりにも細かすぎるw
ほとんどゴミと見分けがつきません。
エンジンノズルは飛行機プラモの大事な部分でもあるので、ここだけ3Dプリンター製のハイディテールなパーツが売られているようです。
コンフォーマルタンクがちょいヤバい
F-15Eには機体側面にコンフォーマルタンクという燃料タンクが追加されています。
おそらくF-15の金型にあとから追加したパーツだと思いますが、これが非常に合いが悪いですね。
特に機体右側は機銃の口に被ってしまっていますし、そもそも右と左でタンクの形状が違って成形されてしまっています。
なのでこのタンクは特に慎重に、実際の機体の写真なども参考にしつつ削り込んで形を調整し、ちょっとずつ接着していく必要がありました。
脚部やハードポイントの穴埋め
今回も飛行状態で製作するため、ランディングギアは収納状態にします。
前側の脚のカバーは付属しているものの形状が合わずちゃんとフタできなかったので、プラバンで新造しています。
後ろ側の脚のカバーはほぼぴったりでした。
ミサイルなども搭載しないため、ハードポイントの1mm穴も埋めました。
合わせて、機体中央に3mm穴を開けてディスプレイスタンドを差し込めるようにしました。
ついでにこの3mm穴に竹串を挿せば塗装の持ち手になります。
個人的にはあくまでも飛行機そのものの美しさを見たいので、機体以外のものは不要だと考えています。
またせっかくの飛行機なんだから飾る時も空を飛ばしたい!ということからタイヤも収納状態にしたいですね。
エンジンノズルやコンフォーマルタンクを付けて、キャノピーも仮置きして本体が完成!
なんと、パテを入れてないのにしっかり出来上がりました!
驚きのパーツ精度です。
接着剤で合わせ目を消してヤスリで整えたら、完成しちゃいました。
こりゃ無塗装で製作も不可能ではないかも。
超高品質で製作しようとすれば気になる段差もあるにはありますが、つや消しトップコートなどでだいたいごまかせるレベルにはしっかりしています。
驚きますねー、さすがハセガワ。
塗装!
キャノピーのマスキング
塗装するために、とりあえずコクピットをマスキングしました。
キャノピーは最後の最後に接着するので、それまではコクピットがずっとむき出しです。
ちょっと怖い。
本体の塗装
ライトグレーサフから、白サフ、ホワイトまで塗りました。
おなじみの乾燥機にはいっぱいいっぱいで、F-15がいかにデカい戦闘機かわかります。
あんまりデカく見えない機体なんですけどね、実際にはかなり大型なんですねえ。
調色
説明書に指定された色を調色して、マスキングした機体を塗装しました。
調色には1g単位のキッチンスケールを使いましたが、本当ならせめて0.1g単位のほうがいいんでしょうねw
ただビンに入っている塗料はそれぞれ微妙に希釈濃度が違うので、どんなに正確に重さを測っても同じ色は作れません。
そのため絶対に足りなくなることがないように、塗料はかなり多めに作った方が良いですね。
エンジン付近の塗り分け
エンジン付近をシルバーに塗り分けるため、マスキングしました。
垂直尾翼と水平尾翼を接着してしまったので、ちょっとめんどう。
艶あり黒を塗って、上からMr.カラーの8番シルバーをさらりと吹いて完了です。
ついでにエンジンも塗り分けです。
実機でもノズル内部は白のようですが、純白というのもおかしな話なのでエナメルの黒を流して煤けたようにしました。
ウェザリングとかはあまりよくわかってないんですが、それでもここだけは煤けてないとさすがにおかしいかなと。
キャノピーの塗り分け
キャノピーの枠は通常の戦闘機プラモと違って、機体色の青で塗り分けします。
枠だけつや消しにしたいので、青で塗ったあとマスキングしたままつや消しトップコートを吹いておきました。
デカール貼り!
2日に分けて行ったが・・・忙しい!
1日目、かなり貼ったぞー!と思って残りを見ると、まだ半分以上残ってるっていうw
今回は説明書にデカールを貼る順番が指示されていません。
自分でよく見て考えろというわけですw
基本的には
- 翼端の白
- キラキラの模様
- アイマスや765のロゴ
- 千早
- コーションマーク
- 千早のサイン
という順番に貼っていけば良いと思います。
重ね張りする場合は1日以上置いたほうが良いです。
が、待ち切れないのである程度はデカールが定着したのを確認しつつ重ね張りしちゃったりw
完全に丁寧な作業をするなら、5日くらいに分けてやったほうが良いでしょうね。
コーションマーク類がえぐい
ほとんど貼り終えた・・・と思ったら、コーションマーク類の数が充実しすぎてますwww
指示通り貼るの大変すぎるぞ~~~!
貼り終えた!
2日目は平日だというのに夜中までかかって、一気に貼ってしまった!
別に急ぐ理由はないんですが、つい夢中になって次から次へと作業を進めてしまいます。
そして残ったデカールの台紙の量がまたすごい山盛りw
このあと翼の先端の灯火類をちょちょいと筆塗り。
最後にトップコート
毎度おなじみ、プレミアムトップコートです。
お手軽なのもありますが、とにかくタレにくい、白ボケしにくいなど、とんでもなく高性能なスプレー缶です。
缶スプレーってけっこう苦手な人もいると思いますが、このトリガーを使用するとめっちゃ吹きやすいです。
ちょん吹きがしやすいんですよね。
最後にキャノピーに部品を接着
キャノピー側に、よくわからないパーツを接着。
戦闘機はそんなに詳しくないので、一個一個のパーツがなんの役割なのかよくわからず作っています😅
完成!
完成~!
製作期間は1週間でした。
パテを入れることなく完成できるのには驚き!
ものすごいキットですね~。
もとはフライ・バイ・ワイヤのない時代の機体なので、電子制御ではなく純粋な飛行機ってカタチが良いですね。
改めてケースに置くと、本当にデカいww
ガンダムで言うとマスターグレードくらいの大きさでしょうか。
隣のミラージュ2000と比べて明らかにデカいw
一口に戦闘機と言ってもこんなに違うもんなんですねえ。
あまりの大きさに、塗装するのが大変でした。