やったぜ
今まで、3千円クラスの激安ストロボを使い続けてきましたが、いよいよ2万円クラスのストロボを買いました!!
激安ストロボでもできること、激安ストロボではできなかったことを中心に、ストロボ初心者によるストロボ初心者のためのレビューをしていきたいとおもいます。
レビューに使用したカメラはOLYMPUS E-M1 Mark2です。
今まで使っていた激安ストロボ
Powerextraは安い!
3千円以下という激安ストロボと、そこそこ安い送受信機です。
まずは今まで使っていたこのストロボについて紹介します。
激安ストロボでできること、できないこと
- 安価なので、初心者として購入しやすい
何万円もする高価なストロボを買っても使いこなせずお蔵入りしてしまったらどうしよう?と心配でしたが、3千円なら練習するのにちょうど良い!
- 複雑な制御をしてないので、基本的にカメラメーカーを問わない
ストロボを発光させる・させないのただ1点の制御しかしていないため、基本的にどのメーカーのカメラでも使えます。
もしカメラを別のメーカーに買い替えても使えるのがいいですね。
ていうか本来はストロボって見た目が同じでも、中身はメーカーごとに違うんですよ!
- 光量が高くないが、ドールなどの小さなモノなら充分
人物撮影などと違って対象物が小さく、距離も近いため、光量がそれほど大きくなくても問題ありません。
屋外だとフル発光で丁度いいって場合もありますし、室内撮りならフル発光させることはほとんどありません。
私は光量が足りないと感じたことはありません(初心者の意見ですがw)
- 安価だが、多灯撮影もできる
私は今の所やっていませんが、他のストロボの発光に反応するスレーブ撮影が可能です。
電波式ではないので、複数チャンネル設定とか、そういう複雑なことはできません。
とは言え、一般ユーザーが5台も6台もストロボを使い分けることってほとんどないと思いますけどね・・・。
- オフカメラで使うには送信機と受信機がいる
カメラに送信機をセットして、ストロボ側に受信機をセットする必要があります。
ちょっとめんどう。
用意するのに、ひと手間かかるんですよね。
一般的なストロボなら、カメラ側に送信機をつけておけばストロボ本体が電波を受信してくれます。
- TTL(自動調光)が使えない
が、これはまったく問題ありません。
なぜなら自動調光というのはあくまでも手っ取り早くまあまあの感じにする機能であって、細やかな調整ができないからです。
それにマニュアルで調整していったほうが、あとあと写真の楽しさを学べるきっかけになりました。
- 手元で光量調整ができない
これはちょっとだけ問題でした。
それでもドール撮影は比較的近いところに被写体があるので、ちょこっと動いてボタンを操作すれば問題ありません。
- ハイスピードシンクロができない
この問題に直面したため、買い替えを決意したというのもあります。
明るい日中、逆光の状態でストロボを使いたくても、使えないんです!
できる限り絞り込むなど工夫すれば、なんとか1/250秒という遅めのシャッタースピードで日中シンクロができることもあります。
でもそれは撮影できない写真ができてしまうことを意味しています。
- ズーム機能がない
というか、ズーム機能ってなに!?って感じですがw
高級機は、ストロボ内部のモーターが動いて、照射角度が変わる仕組みになっています。
スゴイですね。
正直、私はそこまで光のコントロールをする自信がない(というか、バウンスさせる時はズームはどうすれば??)ので、この機能の意味がよくわかりません。
そのうち勉強したいと思いますw
スキルアップにちょうど良いストロボでした
いままでストロボのなんたるかをひとつも知らなかった私でしたが、高級機の便利機能がないおかげで、ストロボの使い方が少し身についた気がします。
また、ハイスピードシンクロなどが使えない状況で撮影してきたからこそ、その機能の効果がはっきり理解できるというものです。
GODOX TT685-O / GODOX XPro-O
外観
リンク先はオリンパス専用です。
GODOX製ストロボの場合は商品名の末尾に-Oとか-Cとか-NというようにOLYMPUS、CANON、NIKONなどの頭文字の英字が付きます。
例えばCANON用だとTT685-Cという具合です。
これは有名なNissinも同じですので、買う際には充分注意しましょう。
なお、別のメーカー用を取り付けてもハイスピードシンクロができないだけで、普通のストロボとしては使えるらしいと聞いたことがあります。
さて、今回買ったのはGODOX製のハイスピードシンクロ対応のストロボと、同じくハイスピードシンクロ対応の送信機です。
カメラに直接取り付けるだけならストロボだけで良いですが、ストロボはカメラから離して使う「オフカメラ」がやはりベストです。
こういった一般的なストロボは本体に受信機が組み込まれているため、カメラに送信機をセットするだけで使用可能です。
右側のようなそこそこしっかりしたストロボケースが付属しますが、私は百均で買ったペットボトルカバーが気に入っているのでこれを使いますw
キュッと収まるフィット感とほどよいクッション性が良いですね。
どちらも日本語の説明書が付いてくる
微妙に翻訳が怪しい日本語の説明書が付いてきます。
最初は読まなくても勘でできるでしょ!とか思ってたら、さっぱりわからなかったので説明書を最初から読みましたw
ただ、ストロボ初心者としては微妙にわかりにくかったところもあったので、初心者向けに解説をしていきたいと思います。
使い方
カメラ(OLYMPUS E-M1 Mark2)側の設定です。
基本的に初期設定のままで良いです。
ちなみに同調速度が1/250秒に設定されていると、ストロボを取り付けた状態では1/250秒より速いシャッタースピードは設定できなくなります。
うっかり速いシャッタースピードでミス写真を撮らないようおせっかいを焼いてくれます。
後述しますが、ストロボ側でハイスピードシンクロ機能をONにすると、この制限が無視される仕様になっています。
ここからは送信機の設定になります。
まず送信機の電源を入れます。
下側のスイッチが電源スイッチで、上側のスイッチは暗い中でのオートフォーカス補助光のスイッチです。
するとこのような画面になります。
この画面ではA~E群のストロボをまとめてコントロールする画面です。
1群(というか1灯)だけ使う場合はとても見づらいので、+/TCMボタンを押します。
1群操作モードです。
この画面でMODE/ロックボタンを押すとTTLモードとM(マニュアル)モードの切り替えができます。
またZm/CHボタンを押すとCH切り替えができるので、1~32のうち適当なチャンネルに合わせましょう。
※100m以内にGODOXのストロボを使っている人がいる場合、CHが同じだと混線して勝手に光る場合があります。さらに1~99までのID設定機能も搭載されていますが、XProはこの設定を記憶できない仕様です。
では次に、ストロボ本体の電源を入れます。
この画面はカメラに直接取り付けるモードです。
カメラに直接取り付けてTTLモードで使用する場合は、カメラ側のストロボ調整を使用します。
ちなみにストロボ先端に収納されているワイドパネル(すりガラスみたいな透明の板)を引き出した状態だとZoom値が10mmに固定されます。
通常使用の場合はパネルを収納しておくのが良いでしょう。
オフカメラで使用するためには、右端の稲妻⚡ボタンを1~2回押して、スレーブモード(ワイヤレス受信)にします。
Zm/C.Fnボタンとダイヤルを使って、Zoom値をA(オート)にしておきましょう。
※Aにならない場合は、ストロボ先端のワイドパネルが収納されているか確認。
またCHボタンを押して、CHを送信機と同じCHに合わせます。
これで撮影の準備はできました。
それでは次は、実際の写真を見ながら解説していきたいと思います。
作例
条件など
- カメラとストロボの位置はすべて同じ
- ストロボの角度は真上にして、白い天井にバウンスさせる
- ズームはよくわからなかったので、24mm(35mm版換算)
TTLで撮る
カメラはAモード(絞り優先)で、カメラとストロボまかせのTTLモードで撮影してみました。
絞りはF1.8にしてありますが、そのほかISOもオートにしてあるなど、本当にカメラ任せです。
Aモードではカメラ側に露出補正がありますが、そこを変えても出来上がりの写真に変化はありません。
TTLモードの場合、明るくしたい場合はカメラ内のストロボ調整の数値を変更します。
カメラ内のストロボの強さを変更すると、カメラに取り付けた送信機の数字も連動して変化します。
マニュアルで、TTLと同じように撮ってみた
TTLで撮った時はISO感度をオートにしていました。
今度はカメラもストロボもマニュアルモードに切り替えて撮影しました。
ISO感度は400に、シャッタースピードを100に、絞りは先程と同じF1.8に、ストロボの強さは1/16にしました。
マニュアルモードは難しいというイメージがありますが、セオリーを学ぶととてもカンタンです。
以下の記事で設定の基本的なところをまとめてありますので、よろしければご覧ください!
マニュアルでしかできない撮影をする
被写体の明るさはそのままに、背景が明るくなりすぎないよう、調整して撮影してみました。
背景がやや暗めに引き締まって、被写体が浮き上がるようになりました。
ISO感度を400から100へ、シャッタースピードを100から250にして、暗くなるようにしました。
逆に、ストロボの強さは1/16から1/4へと強くしました。
今回TTLは初めて使いましたが、とても便利なものだと思いました。
しかし便利な反面「明るくする・暗くする」という大雑把なことしかできません。
マニュアルであれば「背景は暗く・被写体は明るく」というように細かいコントロールが可能になってきます。
こうやってひと手間かけてあげれば、写真の印象は大きく変わってきますね!
めんどうですが、やっているうちに身体に身についてきます!
ハイスピードシンクロについて
従来の激安ストロボではできなかった、高速なシャッタースピードでのシンクロができるようになりました!
送信機のSYNCボタンを押すと右上に⚡Hマークが出て、カメラ側にもFPマークが出ます。
こうすると同調制限が解除され、最大1/8000秒まで設定できるようになります。
ただし、多用しすぎるとストロボの寿命を縮める場合があるので気をつけること、と説明書に書いてありました。
う~む、頼り過ぎもよくないということか!
まとめ
というわけで、GODOXのストロボの紹介でした!
ストロボも送信機も、どちらもバックライト付きの液晶画面ですから、なんか高級感がありますね!
プロ用の機材って気がしてきます。
唯一の難点は、オリンパス・パナソニック専用のため他のメーカーに買い替えたら使えなくなってしまうということです。
※オフカメラで使うなら関係ないみたい
まあカメラメーカーを変えるということは、レンズもつかえなくなってしまうので、そんなことしませんけどね!w
TT600とTT685の違い
ちなみにGODOX製のハイスピードシンクロ対応ストロボには、約8千円のTT600と、私が買った約13千円のTT685があります。
TT600は以下の特徴があります
- TT685と違い各メーカー用はない
- その理由は「オンカメラ」ではハイスピードシンクロが使えないため
- 送信機を使用しての「オフカメラ」ならハイスピードシンクロが使用可能(送信機は各メーカー用を買う必要がある)
- TTL(自動調光)がない
- 画面が簡易液晶?
TT685はオンカメラでもハイスピードシンクロが使えますから、そこだけが大きく違うポイントです。
価格も5千円近く違うので、ここは悩みどころでしょう。
私の場合はほとんどがオフカメラで使用するため、TT600でも良かったかな!?と、思いました😅