初心者こそオススメ!「オフカメラ」でフィギュアとドールを撮影してみました

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久しぶりに超小さいフィギュアを撮影していてふと昔を思い出しました。

昔って、こういう小さいものを撮るの難しかったな~と。

しかし今ではそこまで難しいとは思いませんし、むしろ楽しいですね。

それもこれもオフカメラが使えるようになったから!

今日はそのあたりについて、自己流ではありますが解説していきたいと思います。

まだまだ勉強中ですが、参考になれば幸いです!

 

オフカメラ

オフカメラとは

オフカメラとは、カメラに直接ストロボを取り付けず、離れた場所から照射する方式のことです。

オフカメラには様々な使い方があって、被写体の前から、上から、後ろからと様々な方向からストロボを照射させることができます。

もはやオフカメラこそ正しいストロボの使い方と言っても過言ではなく、カメラの上に直接ストロボを付けるほうがニッチな使いかたでは!?と思ってしまいます。

まあ、あくまでも対象物がほとんど動かない撮影に限られますけどね😅

 

初心者こそオススメ!と書いたのは、ストロボ初心者の私でもラクラクいい雰囲気に撮れるからです!

昔はカメラ付属品のストロボなどを使っていましたが、どうしても上手く行かずストロボ撮影は上級者が使う高等テクニックだと勘違いしていました。

しかしそれは、バウンスとオフカメラを知らなかっただけでした。

 

全高3cmほどの小さな被写体を撮影すると、どうしても近づいて撮影することになります。

これから紹介する作例では焦点距離が120mm相当の中望遠レンズで撮影していますが、それでも撮影距離は数十センチという距離です。

 

カメラに直接ストロボを付ける

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まずはカメラに直接ストロボを取り付けた場合。

背後に強い影ができています。

ストロボの強さなどあれこれ調整しましたが、至近距離から直接光が発射されることで、背後に強い影ができてしまっています。

また顔がピカッとテカってしまっています。

とても固い印象になり、カッコいいキャラクターならともかくかわいいキャラクターにはあまり似合わない仕上がりです。

 

オフカメラでストロボを離して照射する

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背後の影がやわらぎました!

被写体とストロボの距離は1メートル以上も離れているため、光が拡散してふわっと照射されたおかげです。

しかしそれでもアゴの下あたりは強い影が発生しています。

 

オフカメラでストロボを反射させて照射する

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アゴの下やキャラクターの背後の影がやわらぎましたね!!

2枚めとストロボの距離感は変わっていませんが、ストロボの向きを反転させてレフ板で反射させています。

そのおかげでよりいっそうふんわりとした光がフィギュアに届いています。

顔のテカりもかなり抑えられているのではないでしょうか?

 

これはバウンスオフカメラのあわせ技です。

バウンスとかオフカメラとか専門用語で言うとわかりにくいですが、要するにストロボを白い布に反射させているだけです。

ストロボは白い布に反射させるだけでとても柔らかい光になるので、こういったフィギュアなどを撮影するにはベストです。

レフ板がなければ白いバスタオルなんかでOKです。

 

実はすごく簡単

道具編

上から、激安のストロボ、激安のワイヤレスコマンダー、激安のレフ板。

 

激安のストロボに至っては自動調光機能に対応していませんが、安心してください。

モノ撮りについては自動調光なんかいりません!

ていうかプロでも自動調光なんて使わないって人も多いようです。

なぜかというと、ストロボを使った光量調整というのは光量調整ボタンだけでなく、ストロボの距離やレフ板の距離によっても大きく仕上がりが変わるからです。

ストロボの自動調光だけに頼ると、ストロボの距離によって光が変わる撮り方が身につきません。

 

ワイヤレスコマンダーのほうもそうですが、自分のカメラメーカーに対応してるかどうかはレビューを見て判断するのが間違いないですw

私はオリンパスのミラーレス一眼カメラですが、上記のキヤノン用と書いてあるので使用できました。

まあ、ホットシューの接点は基本的に共通規格も多いので、たいていのメーカーで使えるはずですけどね。

 

レフ板は上記の手で持つグリップ付きがけっこうオススメです。

です、が!

大きな白いバスタオルや、百均の断熱シートとかでも充分ですw

大事なのは白の面が使えること!

白の面で反射させるとやわらかくなります。

 

カメラの設定編

ざっくり、箇条書きで行きます。

今回撮影した設定と、状況に応じた調整代をカッコに記します。

  1. 撮影条件:室内
  2. 撮影モード:M
  3. ホワイトバランス:オート
  4. 絞り:F2.8(ボカしたい値)
  5. シャッタースピード:100(100~320)
  6. ISO感度:400(200~800)
  7. ストロボの強さ:様子を見て(ぇ

こんなところでしょうか。

一つずつ解説していきます。

基本的には書いてある順番どおりに調整していくと良い結果になりやすい気がしています。

 

撮影モード

自動調光なら別ですが、マニュアルで強制的にストロボを発光させるため、カメラまかせのAだとかSモードは基本的に使用できませんし、逆に面倒です。

M(マニュアル)は難易度が高そうですが、実は静物撮りではむしろ撮りやすいです。

 

ホワイトバランス

よほど横から別な光が入り込んでいないかぎり、白いレフ板などで反射させた場合はちょうど良い色合いになりますからオートでOKです。

 

絞り

これは基本的にボカしたい値でOKです。

あんまりボカしたくなければF8.0とか。

まずはストロボなしで撮影してボケ具合を見て決めましょう。

一度決めたら絞りはもう動かしません。

 

シャッタースピード

室内が暗く相手が止まっている静物撮りなので、基本的に100にしとけば間違いなし。

320より早くするとシャッターと同調しないのでダメ。

試しに1/500とかで撮ってみると面白いですよ!

 

ISO感度

撮ってみないとなんとも言えませんが、室内で撮るなら私は400くらいで撮ることが多いです。

シャッター速度100でISO200で撮ってみて背景が暗いなら、ISO400にすると背景が明るくなります。

ISO感度を上げると背景だけでなく全体が明るくなるため、被写体も明るくなりすぎます。

そのためISO感度を上げたら、ストロボの光量を弱くする、ストロボの距離を離す、レフ板の距離を離す、など光を弱める工夫が必要になります。

 

ストロボの強さ

最後に、ストロボでいろいろ工夫することになります。

 

ストロボの強さはストロボごとに違いますから、具体的にこう、というのは言いづらいとこです。

光量は撮りながら調整していきますが、光の強さの調整は本体の光量調整ボタン以外にもやり方があります。

ISO感度のとこでも説明しましたが、距離を離すことで光の強さだけでなく、光のやわらかさも変わります。

基本的には遠ければ遠いほど光はやわらかくなる傾向にあります。

 

カメラの設定はほとんど固定ですが、ストロボの光量ボタンや距離などを調整して、何度もシャッターを切って確認していきましょう。

そのためにも、ピントはマニュアルフォーカスであらかじめ決めておけば、何度も何度も撮影してもピントがズレることがないのでオススメです。

 

ドールでの作例

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1.左から 2.後ろから 3.右から

今までは均一にストロボを当てることしか考えていませんでしたが、あえて真横だったり真後ろからストロボを照射するととても面白い雰囲気になりますね!!

一気にドラマチックな印象が出ました。

先程の、ぶつ森のフィギュアを撮影したときと設定は特に変えていません。

部屋の電気を消したくらいですかね。

 

 

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背後からストロボを当てる

カメラを構えた時に、ちょうど反対側にストロボが来るようにして、ストロボが写らないようにしています。

ドールではなく、人間の手のひらをストロボで透かして、ま~っか~になが~れる~ボクのち~し~お~♪なんて写真も撮れるのかな!?

 

まとめ

なんていうか、説明するのがヘタなのでわかりにくくなってしまったらすみません!

要するに、カメラ側の設定はそれほど変わらず、ストロボであれこれ調整していくのがオフカメラのやり方というわけです!

ストロボの距離感や反射板の向きなど、感覚的な部分はあります。

しかしカメラ側の設定はほぼ固定で良いですから、あとはストロボをあっちこっち動かしたりして工夫するだけです!

 

ちなみに私はコチラの記事で勉強させてもらいました~。

エッ!?

最初からこっち見たほうが早い!?

ごもっとも😅

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