【#carmodel 製作・改造 レビュー】ZoomOn 1/24 TOYOTA MR2 (SW20) TRD2000GT Ver.2 (ベースキット:FUJIMI)

ZoomOnのSW20 TRD2000GT Ver.2を製作しました!

このキットはFUJIMI製のSW20 MR2のキットの改造パーツとなっていて、ボディまるごと、各種カスタムパーツ、エッチングパーツなどがセットになっています。

価格は13千円くらいです。

 

car3.net

TRD2000GTとは、SW20 MR2のTRD製コンプリートカーです。

GT300車両を彷彿とさせるボディキットにより大幅にワイドになっています。

中学生のころSW20が大好きで、特集雑誌に掲載されたTRD2000GTはカッコよくて憧れのマシンでした。

私にはとても購入できるマシンではなかったため縁はなかったのですが、今ならプラモデルで憧れのマシンを製作し、なおかつカスタムしほうだいです!

 

 

キットレビュー

ZoomOnのキット内容はボディ一式と、ホイールやウイングなどカスタムパーツ類です。

こちらはVer.2ということでTRD2000GTのカスタム仕様ですが、ノーマルのTRD2000GT仕様もリリースされています。

 

 

 

パーツはいずれも手作りのレジン製キットですので、バリが多くありかなり高難易度のキットになっています。

レジンキットを作るのはまだ2回目で、カーモデルとしては初めてなので不安がありました🤔

 

 

www.morinokuma-san.com

1回目のレジンキットは戦闘妖精雪風の1/72キットでした。

こちらも難易度は高かったものの、非常に高精度でモールドもバリッとしていてよくできたキットでした。

 

 

中には写真のプリントが入っているのみで、組み立て方はいっさいありません🤣

カーモデルの改造を何度も経験していないと、そもそもどうやってくっつけたら良いのかわからないと思います。

特にボディにはシャーシと結合するためのダボすらついていないので、どうやってボディと固定するかから考えないといけないほど高難易度となっています。

 

Ver.2に付属するカスタムパーツは、ガレージ福井SPL風のエンジンフードダクト、大迫力2本出しマフラー、大型リアウイングなどが目立ちます。

ボンネットフードはオリジナルデザインかな?

さらにエッチングパーツ、メタルシール、水転写デカール、ウインドウマスキングシールなどが付属し、非常に豪華な仕様になっています。

 

 

まずウインドウをはめようと思ったら、内側にバリというか成形時の枠みたいなのが残っているので、これを電動リューターでひたすら削って薄くしなければなりません。

ベースキットとなるFUJIMIのSW20のボディと見比べながら、貫通しないように慎重に削り込んでいきます。

 

 

私はこのアルゴファイルのARTIMA AT ART120を使用しています。

回転が非常に滑らかで、付属ビットだけでほとんどをこなせます。

私は追加でセラミックのビットを購入しています。

 

 

またボディが内側に向かって少し歪んでいたので、サランラップの芯を適切な長さにきって挟み込み、乾燥機で40度キープで1日以上放置してできるだけ歪みを取りました。

熱湯やヒートガンなどで温めて歪みを取るのが良いのかもしれませんが、歪みすぎると取り返しがつかないので、私はやめておきました。

 

仮組み

ひたすら内側を削り込み、ボディを少し広げて、ようやくFUJIMIキットのウインドウパーツが取り付けられるようになりました。

ウインドウパーツを何度もつけたり外したりするので、マスキングテープで保護しておいたほうがよかったなーと反省。

結局あとからウインドウをひたすら磨くハメになりました😅

 

 

「なんやかんや」でシャーシや足回りを調整して取り付け、ようやく仮組みが完成しました。

「なんやかんや」・・・というのはボディ側にシャーシを受けるダボを設置したり、足回りはFUJIMIのシャーシを加工しまくりレジンキットのブレーキやホイールをくっつけました。

なお、同時にウインドウ(この写真には写っていませんが)やライト類のパーツもフィッティングや塗装後の取り付けをどうするのか?も検討しておきます。

 

さて、改めてひととおりのパーツを取り付けてみると、やはりフロントバンパーの地上高がちょっと高いなというところ。

これは実際の車両でもこうなっていて、ストリートカーとして地上高を確保した結果です。

しかし実際に走ることのないプラモデルなので、ここはリップスポイラーなどを装着するなどして地上高を低くしたいですね。

あとリアウイングはやたら角度が立ちすぎていて、ドラッグレーサーみたいになっています。

ゼロヨン仕様ならこれでもアリですが、あまり一般的ではないのでここもなんとかしたいところ。

それ以外のパーツはどれも良好で、エンジンフードのエアスクープなども当時の憧れのパーツです。

 

 

なお、ボディ下側は少し広がってしまっていたのでハリガネで引っ張って固定することにしました。

1mmのハリガネなので、完成後はほとんど見えないので大丈夫。

 

改造

まずウイングですが、思い切ってLB R35GT-Rのキットから丸ごと流用してしまうことにしました。

巨大なオーバーフェンダーのついたLBのR35GT-R用なのでウイングもとんでもない幅ですが、TRD2000GTもワイドボディなのでボディ幅とほぼぴったり!

 

 

また、フロントスポイラーは同じくLB R35GT-Rのキットから加工して流用しました。

多少切り詰めたり削ったりはしましたが、いい雰囲気です!

金属線を打ち込んで位置決めしてあるため、塗装後にもピッタリ同じ場所に取り付けられるようにしています。

 

 

フロントスポイラーとリアウイングで、前後のバランスがとれた気がします。

私はGTウイングだけを付けるというのがあまり好きではなく、後ろがGTなら前も同じイメージにしたいと考えています。

逆にフロントになにもつけないなら、リアも純正風のウイングが良いでしょう。

 

 

ボンネットダクト中央の骨がやたら太いのが気になったので、いっそのこと全部削り落とすことにしました。

結果的に開口部が広がって、ヤスリがけや塗装後の磨き出しがやりやすくなって一石二鳥でした。

サメエラとかだと磨きようがないので、こういうシンプルな形状は助かりますw

 

 

シャーシ側に囲いを設けて、ボディ装着後にバンパー内が暗くなるようにしました。

完成後にフロントバンパーから向こう側が透けて見えるとおもちゃっぽさが強調されてしまうので、しっかり囲って暗くしておきたいポイントです。

 

 

シャーシにナットを接着して、ディスプレイケースにネジ固定できるようにしました。

ほとんどのクルマは内装側のセンタートンネルのところが空洞になっているので、ナットを設置することができます。

どうしても無理ならシャーシの下側に接着することもあります。

 

塗装

 

レジンキットの塗装前には、かならずプライマー効果のある塗装をする必要があります。

タミヤのファインスーパーサーフェイサーは1200番相当のサーフェイサーで、塗装をはじきやすい金属にも対応したプライマーが含まれています。

そのためレジンキットの塗装前には必須と言っても良いでしょう。

レジン表面は非常に細かな凹凸があるため、ちょっと厚ぼったいかな?くらいに塗装しておくと良いと思います。

乾燥機で3時間ほど硬化させたら、1500~2000番くらいで磨き上げると下地処理完成です。

 

 

サーフェイサーの上からピンクサーフェイサーを塗装し、乾燥機で1~2時間ほど置き、モンザレッドを塗装しました。

プラモをはじめて3年くらいたちようやく塗装も慣れてきたのかだいぶ滑らかに塗れるようになった気がします。

 

モンザレッドのあと乾燥機で1~2時間ほどおき、クリアーをこってり塗装しました。

塗料:薄め液が1:1.25~1.5くらいで3~4回こってり塗装し、最後に1:2~3くらいのシャバシャバにして全体を滑らかに整えます。

1回塗装するごとに10~15分ほど間隔を開けていて、逆に1時間とか放置しすぎないようには気をつけています。

※素人のやり方なのでベストではないと思う

 

クリアーを塗装したら、乾燥機で24時間以上硬化させたらいよいよ研ぎ出しに入れます。

 

内装・シャーシ

クリアーが硬化するまでの間、のんびりとシャーシや内装を作っていきます。

レジンキットにはエッチングパーツも付属するので、めちゃくちゃカッコいい仕上がりになりますね。

 

 

レジンキット付属のホイールはホワイトで塗装して、最後に半ツヤトップコートで仕上げました。

こういうホワイト系ホイールはあえてのツヤを消す仕上げも似合うと思います。

RAYSのデカールは別のキットから流用。

ナットはシュナイダーのメッキマーカーでちょんちょんとペイント。

 

 

内装も一気に完成🤣

まあ今回内装についてはキットのまま真っ黒にしただけなので、特に語ることもなく。

バケットシートだけ、別のキットについていた余りを流用しました。

4点シートベルトが彫刻されていたので、筆塗りでペイント。

 

 

テールランプ類も完成。

ライトのインナーハウジングがレジンキットのもので、レンズがFUJIMIのキットのものです。

SW20のテールランプは3型以降のものですが、なかなか塗り分けの難しい部類・・・。

黒い枠はエアブラシだけでは難しいので、筆塗りも併用しました。

そして、レンズとインナーハウジングを接着するのがこれまた難しい・・・ピッタリ形が合ってないしダボもないので・・・。

ゴム系ボンドと、UV硬化レジンを併用してガッチリ固定しました。

 

 

ワイパーはまっすぐ一直線で成形されているので、プラモに合わせながらわずかずつ曲げてウインドウに沿うように調整しました。

当然ポキポキに折れやすくなってしまうので、瞬間接着剤を薄く塗布して補強したあと、艶消しブラックで塗装しておきました。

 

ボディのクリア研ぎ出し

こちらがクリアー塗装して乾燥機で24時間経過した状態です。

クリアー塗装後の硬化時間についてはモデラーごとにいろんな持論があるようで、なかには8時間後にはもう研ぎ出ししてしまう人もいるし、1ヶ月は放置するという人もいます。

私は今まで3~1週間程度待っていましたが、今回は24時間で研ぎ出しにチャレンジしてみることにしました。

 

左から、ラプロス4000、6000、8000と磨いた状態です。

ラプロスの4000は神ヤス!の2000番くらいの感じです。

 

 

 

そしてタミヤコンパウンドの荒目、細目、仕上げ目で磨き上げます。

 

 

最後にハセガワのセラミックコンパウンドで磨き上げて、終了です。

クリアー塗装後、乾燥機で24時間で十分に研ぎ出しができることがわかりました。

ただし、レーシングカーなど大面積にデカールを貼ったカーモデルなどは、より慎重になったほうが良いかもしれません。

 

最終組立

最終組立中・・・。

最後の組み立てはせっかくの塗装にダメージが入らないように慎重に作業するので、つい写真を取り忘れがちです。

もうだいぶ組み上がってますw

リアウイングは、翼面をボディ同色、ステーと翼端板をメタルブラックで塗装してみました。

リップスポイラーもメタルブラック。

 

 

ウインドウはUV硬化レジンで固定しました。

お椀型のウインドウパーツのカーモデルの場合はあとから取り付ける内装などに押し上げられて落ちてこないことが多いですが、FUJIMIのSW20はサイドウインドウがなく非常に不安定な構造なのでガッチリ固定しておきたいところ。

 

 

カーモデルの上手い人はいっちばん最初にボディ内側に黒サーフェイサーを塗装するようですが、私はいつもめんどうなのでやりません😂

シャーシと内装を組んだあとあからさまに見えそうなところだけ筆塗りでタッチアップしておけば良いかなーと。

 

 

いよいよ、シャーシと合体するときがきました。

マフラーとリアウイングは合体後に取り付けです。

 

 

最後にマフラーを接着して、ボディが広がらないようにしているハリガネを接着し、完成!!!

 

完成!

 

 

完成してよかった~~~!

 

 

ホイールアライメントもバチッと決まって良かったです

 

 

光が当たると、エッチングパーツのメッシュパネルと、その奥のエアコンコンデンサーがよく見えます

内側に囲いを作って向こう側が透けないようにしています

 

 

LB R35GT-R加工流用のリップスポイラーも良い感じ!

レジンキットにはメタルプレートも付属しているのが嬉しいポイント

 

 

赤いボディだったので、シートを青にしたのは正解だったかも!

このシートは昔作った別のプラモの余りパーツです

 

 

レジンキット付属のブレーキ・ホイール、エッチングパーツ。

さらに別のプラモのRAYSのデカールを貼ったり、シュナイダーのメッキマーカーでナットをペイントしたり、小技を利かせています

 

 

LB R35GT-RのGTウイング。

普通のクルマにこのウイングだけ取り付けると違和感がすごいですが、ワイドボディのカスタムカーにはドンピシャで似合います。

 

 

テールランプの間のガーニッシュは1~2型風に黒でペイントしてみました。

リバースランプはハセガワのミラーフィニッシュを貼ったあと、UVクリアレジンで埋めてレンズっぽくしています。

 

 

位置決めが非常に難しかったマフラー。

ガレージ福井SPL風の大迫力のデザインとなっています。

 

 

中央のフィンを削り取ったボンネットダクトは開口部が大きく大迫力!

 

 

中学生のころ憧れていたマシンをプラモデルで作ることができて良かった~!!!

今までのプラモデルの経験を総動員して製作しました!