アオシマからrasty製エアロを装着したS13シルビアのプラモデルが再販されました!
このエアロ・・・ジゴロ次五郎じゃねーか!!
かつてヤンマガで連載されていた「ジゴロ次五郎」
超下品な下ネタのオンパレードで好みの分かれる作品ですが・・・私は大好きw
思いっきり振り切れた下ネタギャグのスピード感は他の漫画では見られません🤣
が、実は本当の魅力は主人公の車に対するアツさにあります。
車好き界隈だとよくあるのが、自分の好きなジャンル意外のカスタムは認めない!みたいなこと。
しかしこの主人公はどんなクルマでも「スゲー!!」と感動したりと、素直にクルマが好きなのが伝わってくるのがいいんです!
そしてrastyというチューニングメーカーからは、S13シルビア用のR34風バンパーがリリースされています。
ノーマルボディに装着できるよう専用設計されているのがポイントですね。
S13とR34バンパーってめちゃくちゃピッタリ来るデザインですよね~。
なお、プラモデルの箱絵のようにオーバーフェンダーなどはリリースされていません。
実はこのキット、もともとはジゴロ次五郎のシルビアとして販売されていたものを、版権切れでrastyエアロという名目で再販売したものだと思われます。
ただしデカールやホイールだけはrasty用に新規付属しており、成型色もパッケージのように黒いボディになっています。
さあ、これをジゴロ次五郎仕様に改造していくぞ!
キットレビュー
内容物
ランナーはそこそこ多い!
ノーマルのS13シルビアに加えて、エアロやバケットシート、専用ホイールなどが付属しているからです。
オーバーフェンダーやR34風バンパーなどは別パーツです。
精密な表現をするため、前後バンパー、オーバーフェンダー、サイドスカートなどが別パーツになっています。
それぞれかなりディテールがよくできているのに驚きます。
フィッティングは悪くないほうですが、そのままだと微妙に合わず、接着の難易度はやや高いです。
とは言えパテをモリモリする必要はなく、削り込みでなんとか調整できるレベルなのは助かります。
テールランプのブレーキ部分だけ赤いクリアパーツで成形されているのが嬉しい。
どうせならウインカーレンズもオレンジで整形してほしかったところですが、ブレーキ意外はすべてクリアーで成形されています。
メッキパーツも豊富で、なんとプロジェクタータイプのヘッドライトのメッキパーツ、クリアレンズなども付属しています。
もしかしたらプロジェクタータイプで組み立てることも可能かも・・・?(未確認なので部品不足もあるかも)
ホイールは贅沢にメッキのリムと黒い成型色のスポーク部分で分かれています!
これはスゴイですね~。
ランナーに思いっきりJIGOROの刻印がwww
元となるジゴロ次五郎プラモデルの発売日は2007年ですが、この時期からアオシマはほとんど無塗装で完成させられるカーモデルを目指していたことがわかります。
この時期はまだまだ削ったり微調整が必要な部分は多々ありますが、モールドもかなり深く掘られていたりして、アオシマの努力を感じるキットですね!
仮組み
仮組みしてみた!
オーバーフェンダーは非常に滑らかなラインでボディにフィットするのがスゴイ。
しかし位置決めピンなどがないため、接着位置をピッタリ出すのが非常に難しいです。
ガンプラのようにバチピタではないので、びみょ~~~に合ってないパーツを、一番キレイに合う位置を見つけて接着しなければなりません。
普通のエアロパーツと違って、フロントバンパーからオーバーフェンダー、サイドスカート、リアバンパーまで滑らかにつながるデザインなので、どこか一つがズレると全体がズレてしまいます。
ホイールは、なぜかフロントがやたら奥まってしまいます。
だっせ~~~!
ここはこだわれよ!!!
ホイール盗まれたからテキトーなホイール付けてるみたいになってるw
まあ、ホイールはジゴロ次五郎をイメージした別売り品を購入する予定なので、とりあえず関係ないですけど。
その他のパーツもひととおり仮組みしてみましたが、概ね問題ありませんでした。
ボンネットは組み立ての都合上別パーツになっていて、塗装後に取り付ける必要があります。
しかし寸法が完全にピッタリすぎて塗装するとハマらなくなるので、0.2mmほど隙間ができるように削り込んでおく必要があります。
改造!
ドア開閉改造
ドア切り離し
さあ、まずはドアを切り取るところから。
も~お~も~どれ~な~い~♪
ラインに沿って0.2mmのツールでひたすらスジボリしまくり、最後にカッターで慎重に切り離すだけです。
実はそんなに難しくありません。
S13シルビアは窓枠がないドアなので、難易度も低めです。
なんとこのキット、ドアの内装が最初から別パーツ!
めっちゃラク~~~!
普通ならここでドアの内装を切り離しますし、古いカーモデルだとそもそも内装側のディテールが殆ど入ってない場合もあり、内装のディテールづくりから始めなければならないこともあります。
ヒンジ製作
さて、ドアのヒンジを考えなければなりません。
とりあえず厚紙に描いて、開閉をイメージします。
普通に横に開閉させるだけなら多くの人がやっていますが、ガルウイング(今はシザーズドアと呼ぶのが正しいけど)を自作してる人はほとんど見かけません。
実車のシザーズドアの取付キットなどをよ~~~く見て研究します。
それを元に、とりあえずやっつけで作ってみたら、なんとかなったー!!!
正直、強度的にちょっと不安ですが・・・w
もともと横に開くドアを真上に上げるためには、一度少しだけ横に開いてから、真上に上げる必要があり、これが後付のシザーズドアの構造です。
つまり横方向の軸と、縦方向の2軸をこのスペースに収めなければなりません。
ひじょ~~~に難しかったです。
軸は瞬間接着剤でガチガチに固めてありますが、それでも接着面積は広くないのであんまりガシガシ動かすと壊れるかもと心配していましたが、このあとの改造や塗装の際にかなり動かしましたがひとまず外れることはありませんでした。
よかった😅
とりあえず、バンザイ!!!
この時点で感無量ですが、まだだまだ先は長いですw
横方向のヒンジは、ドアを開けるときに少しだけ開けば良いので、ストッパーも取り付けました。
これで、ヒンジはひとまず完成です。
ドア内装の内側はかなりスペースがあるので、ヒンジの白いL棒が収まるスペースを確保して、塗装後に取り付けられるようにしています。
ヒンジは塗装時に外せるようにしておけばよかったんですが、そこまで気が回らず外せなくなってしまいました。
まあ完成すれば隠れる部分なのでいいんですけどね。
ドア内装とボディの隙間を製作
本来はドアが取り外せないキットですから、ドアの内側はがらーんと穴が空いています。
しかし実際のクルマではそこにボディの段差がありますから、それも再現しないといけません。
実はドア開閉改造で一番むずかしいのはここでは?と思っています。
今回はそれなりにディテールの良いドア内装が別パーツ化されていましたが、そうでないキットはより難易度が高いかも。
なにしろドアがちゃんと閉まりつつ、それなりにリアルに見えるディテールを作り込まないといけません。
今回は実物の写真を見ながら、それっぽく作り込んでみました。
プラバンと光硬化パテしか使っていませんから、作業方法をしっかりイメージできさえすればわりと簡単に終わりました。
ドア外板に凸モールドを自作し、リップクリームを塗り、エポキシパテをぎゅっとサンドイッチします。
そうすると、ドアを締めてもピッタリ収まるようになります。
が!
実はこのエポキシパテの位置決め、2回ほどやりなおしました。
他のパーツを組み立てるたびにちょっとずつ位置ズレのしわ寄せがでたりして・・・。
エポキシパテはパリッ!と剥がれるのでやり直すことは簡単なんですが、硬化に6時間はかかるのが難点です。
今回は初めてのドア開閉改造だったので手こずりましたが、手順がわかってくればサクッと行けそうな雰囲気は感じました。
ガラスカット
キット付属のガラスは全体が一体型なので、ドアガラスの部分だけ切り取ります。
シザーズドアを上げてる時は一般的にドアガラスを下げて展示することが多いため、今回はドアガラスナシの仕様にします。
そのため切り取ったドアガラスは使用しないのであまりキズを気にせずガシガシ彫り込んで切り取りました。
クリアパーツは切断面からバリバリと割れやすいので注意が必要ですが、荒れた切断面はピラーに隠れるためあまり気にせず作業ができてラッキーでした。
リア5点式ロールバー製作
ジゴロ次五郎のシルビアはリア5点式のロールバーを装着しています。
しかし当時のジゴロ次五郎プラモデルにも付属していなかったようなので、自作します。
2mmプラ棒を組み合わせるだけなので慣れれば簡単です。
ディスプレイケースとの接続
シャーシ下側にナットを埋め込み、ディスプレイケースとネジ止めできるようにします。
こうしないとディスプレイケース内でプラモデルが動いてしまい、カッコよく飾れません。
GTウイング
GTウイングはボディとの接触面が非常に少なく、どうやって固定するか悩みどころです。
接着剤で固定しても良いのですが、美しく塗装したボディにうっかり接着剤がはみ出してしまったら残念なことに。
ここは、貼ってはがせる両面テープを使用することにしました。
強度は低いものの、塗装へのダメージが少ないのがメリットです。
ホイール
ホイールはヤフオクで19インチホイールを購入しました。
3DプリンターのUVレジン製ということですが、表面は滑らかでそのままプラモデル用塗料で塗装できるそうです。
テンパータイヤも付属するためキャンバーを付けたときにピッタリ設置するのがとてもカッコいいですね!
rastyキットのタイヤ・ホイールと比較すると、購入したタイヤは外径が小さいようです。
迫力にかけないかやや心配ですが、さしあたってこれしかないのでまあなんとかなるでしょう。
改造完成!
かっけえ~~~!
足回りをイイカンジに調整して、トレッド・キャンバーがバッチリ決まりました。
車高もバチバチに低く、マンガそのもののような感じ!
塗装
各種塗装
ボディは、グレーサフ、白サフ、ホワイト、ムーンストーンパール、クリアーと、じっくり重ねていきました。
だいぶ慣れたのもあって半日で全部吹ききれました。
ジゴロ次五郎のボディはおそらく普通にホワイトだと思いますが、表紙などで描かれるきらびやかな印象を再現するために微粒子のパール仕上げにしました。
クレオスのムーンストーンパールは非常にきめ細やかなパール粒子なので、さりげないパール感が美しいですね。
その他のパーツもどんどん塗っていきます。
ホイールはクレオスのスーパーリッチゴールドです。
ブレーキ関係は、キャリパーをレッド、ディスクをガイアノーツのプレミアムミラークロームで塗装してキラリと光るようにしました。
この塗料はメッキのような輝きが美しいものの、クリアコートやエナメル塗料のスミ入れができないのが難点です。
このキットには窓枠塗り分けシールが付属しますが、あれって粘着力が強くて剥がす時たいへんなので、マスキングテープを使うことにしました。
練習にもなりますし。
窓枠のマスキングは、まずカドになる部分に小さな丸いマスキングテープを貼り、その間をつないでいくやり方をよくやります。
ボディの研ぎ出し
乾燥機で24時間かけてから、いよいよ研ぎ出しです。
今回はタミヤコンパウンドだけでやってみようと思いましたが・・・やはり荒目だけだと研ぎきれない気がしました。
そのためラプロス6000で大きな平面を研ぎ出しして、そのあと荒目、細目、仕上げ目、セラミックコンパウンドで研ぎ出しをしました。
さすがに数時間かかるものの、かなり良い研ぎ出しができたと思います。
LEDライトがくっきり映るくらいまで研ぎ出しができました。
最後に窓枠などの塗装を行います。
今回のキットではフロントグリルから除く(おそらく)エアコンコンデンサーが後ハメできないため、このようにあとから塗るしかありませんでした。
設計上はバンパーも塗装したあと接着するようですが、チリを合わせるのがほぼ無理なのであらかじめすべて接着し、塗り分けする方法をとりました。
塗り分けはそれほど難しくないですし。
ちなみにR34GT-Rだとここは前置きインタークーラーなのですが、ジゴロ次五郎のシルビアはNAエンジンなのでエアコンコンデンサーがあるはずです。
最終組立~完成!
シャーシ・内装の組み立て
内装の組み立て!
シートベルトはディテールアップパーツを使用しました。
助手席側のノーマルシートベルトやキャッチも作るとさらに精密感が上がりますが・・・さすがに難しい。
ドア開閉改造をすると内装が見えるので、どこまでディテールアップするかが見せ場になりますね。
タイヤ・ホイールも取り付けました。
フロントタイヤはボディに干渉してまったく動かないため、接着して固定しています。
ボディ組み立て
一気に作業したのでまったく写真がありませんが、各種ライト類やメッキパーツを接着し・・・完成!
製作期間は約2週間ちょいでした。
今回はつい夢中になって作業をしたため、休日などは朝から夜中までずっと作業しっぱなしでした。
先日作ったアスラーダもそうですが、ここ最近はつい根を詰めて作業してしまうので気をつけたいところです。
完成!動画!
完成!写真!
かっけえええ!
ちょっと鬼キャンにしすぎた気もしますがw
1/24スケールなのでちょっとハデめのほうが、肉眼で見たときの見栄えが良いので😅
ドアを閉めた時もわりとチリが合ってます!
ここまで完成できたのも、元のキットの出来栄えが良いからですね~。
もっと昔のキットだとここまで造形が細かくないので、見栄えする製作もなかなか難しかったりします。
今回は初めてのドア開閉改造でしたが、選択したキットが良かったこともあり大成功となりました!