アオシマ 1/24 ホンダ PP1 ビート をダイソーの缶スプレーで作ってみた!

初めてクルマのプラモデルを作ってみました!

正確には、初めて作ったのは25年くらい前に1/12フェラーリ・テスタロッサですが、どうやって作ったかもう覚えてませんw

缶スプレーと筆で一生懸命作ったような気がします。

当時はネット資料も良い機材もなく、大変でした。

今ではネットで作り方がたくさん紹介されてますし、道具も非常に豊富です。

 

rx930kazu.com

今回は、こちらの記事を穴が空くほど見て参考にさせていただきました。

ただしエアブラシを使用しているため、缶スプレーしかない私は応用してなんとかして作ってみました。

 

 

今回製作したのはアオシマの1/24 ホンダビートです。

今後カーモデルを製作していくにあたって、まずは練習台として買ってみました。

練習とは言え、本番でガッチリ作って経験を積むのが目的です。

 

下地処理

カーモデルはとにかくボディが命。

ボディさえピッカピカにしていれば、細かいとこは案外気にならないものです。

逆に言えば、どんなに細かく室内を作り上げても、ボディがガタガタだとできが良く見えません。

 

 

ボディには目で見てわかるヒケ、パーティングラインやそれに伴う段差があります。

これらを平らにしてから塗装しないと、塗装後に段差が見えてイマイチになってしまいます。

 

 

その前に、ドアミラーのバリをとってボディに接着しました。

カーモデルはあとからドアミラーをつけるのが一般的みたいですが、缶スプレーで分厚くなったボディにちゃんとドアミラーがハマらないと思ったので、最初にくっつけてしまいました。

特にビートのドアミラーはボディラインからつながる流れるような造形がポイントですから、ボディとの一体感を重視したいと思いました。

ちなみにドアミラーにひどい凹みがあるので、タミヤのホワイトパテで埋めておきました。

ドアミラーにバリがあった上に左右で微妙に歪んでいたので、ボディラインにつながるようにすこーしずつヤスリで整えるのが大変でした。

 

 

またドアの上にちょこんと一直線に伸びるウインドウモールが、運転席側だけ樹脂の流れ不足で形状がおかしかったので、タミヤホワイトパテでちまちま盛り足して成形しました。

削り跡とかが残っていますが、最後につや消しブラックで塗ってしまうので目立たないだろ!ということでこれで完成にしちゃいました。

 

 

全体にサーフェイサー1000を軽く吹いて、全体を400番の紙やすりで削っていきます。

削っている途中で、左の写真のように凸凹しているのがわかります。

削り切ると右の写真のように平らになります。

 

 

全体に400番のヤスリをかけてなめらかな表面になるようにしました。

フロントウインドウの枠とかあまりにも微妙なところは諦めましたw

ついでにボンネットの上のウォッシャーノズルは削り落としてしまいました。

オーナーにはバレちゃいますが、言わなければ気づく人はほとんどいないでしょうw

 

 

そして力加減を間違えて、枠を割ってしまいました😭😭😭

が、キレイに割れてくれたのでかる~く抑えつつ、流し込みの速乾接着剤でくっつけたらまったくわからなくなりました。

不幸中の幸い。

 

塗装

まずサーフェイサー1000の缶スプレーで塗装します。

缶スプレーはとにかく大量に塗料が出るので、30センチくらいの距離でふわ~っと、何回かにわけて吹いていきました。

最初はダクトとかタイヤハウスとかボディの下に回り込んでるところとかから。

ある程度全体に色がついてきたら、10~20cmくらいの距離で缶スプレーを速く動かして、2回くらいにわけて塗りました。

 

塗装中にゴミがつくことがあるので、ゴミがついたら30分くらい置いてから2000番くらいの紙やすりで撫でて取ります。

また部屋が乾燥しすぎているとゴミが付きやすいということで、加湿器で50%くらいになるようにしました。

加湿つき空気清浄機は湿度モニターがついてるので便利ですね。

 

サーフェイサーが乾燥したら、2000番の紙やすりで全体のザラザラをとります。

 

 

ヤスリはこちらがオススメです。

ただの紙やすりとちがってスポンジ状なのでエッジで傷をつけることもなく、なめらかに磨けます。

 

 

次はベースホワイト1000の缶スプレーを吹きました。

ここでもさっきと同じように細かいところからふわ~っと吹いて、最後に全体が塗れるように。

ベースホワイト1000もサーフェイサーですが、グレーより色が乗りづらいのでエッジに色が乗らないことが多いです。

特に缶スプレーはエッジを狙うことができないので・・・。

そのため、グレーのときよりさらに遠くからふわ~っと吹く回数を増やして少しずつ焦らず色を載せていきました。

が!

それでも最後に全体に色を乗せるときに塗りすぎてリアフェンダーのあたりに塗料だまりができて膨らんでしまいました。

オーバーフェンダーかとw

 

ベースホワイトを吹いたら、4000番のヤスリで表面を整えます。

こんな細かい番手でツルツルにして塗料が乗るのか不安ですが、ツヤツヤにするにはこれが良いらしいです。

 

 

ところで今回はタミヤのモデルクリーニングブラシを買ってみました。

これスゴイ!

かなりホコリがとれるので、塗装前にしゃしゃっと撫でてやればかなりホコリが防げました。

缶スプレーというざっくりした塗り方なのに、2回くらいしかホコリを噛みませんでした。

 

 

そして、ダイソーのホビー用缶スプレーのホワイトを吹きました。

グレーサフ、白サフ、ホワイトそれぞれの間で3日間以上はあけてます。

食器乾燥機も使いましたが、入れっぱなしは怖いので最初の1日くらいしか電源を入れてませんでした。

 

ダイソーの缶スプレーと言っても特におかしな感じもなく塗れました。

もしかしたらタミヤとかクレオスとか模型専用缶スプレーと比べると粒子が荒いとかノズルが悪いとかあるかもしれません。

が!!!

後述しますが、色によっては大失敗することがわかりました・・・。

たまたまホワイトはキレイに塗れましたが、やはり百均は百均か・・・。

ホワイトを吹いたあとは、塗料がタレたりゴミがついてない限りは特にやすりがけなどはしません。

 

ホワイトが乾燥したら窓枠に艶あり黒(これはタミヤのつやあり黒スプレー)を塗り、ヘッドライトの裏側にシルバーを筆塗りしました。

シルバーはラッカースプレーを紙コップに吹き付けて、そのまま筆にとって塗ったんですが、ラッカー塗装の上にラッカー塗料を筆塗りすると下地が溶けるんですね。

薄めなかったこともあって、かなりボコボコになりました・・・が、ヘッドライトの裏側なので気にしないことに。

 

 

ちなみにこの時点で、サイドマーカーの溝が埋まってしまったことに気づくw

このプラモはサイドマーカーはボディに直接色を塗るんですが、こんなにモールドが埋まってしまったら塗りようがありません・・・。

缶スプレーは塗装が厚くなるので、徹底的にスジボリせよ!!ということですねえ。

そのほかドアノブとか給油口とか、浅めにしてしまったのでだいぶ埋まってしまいました。

 

 

スミイレは、ホワイトが乾燥した段階でエナメル塗料でスミイレしました。

ボディがホワイトなのでグレーでうっすらと。

カーモデルのモデラーの中には、ガッツリくっきりスジボリをして、スミイレをしない人も多いみたいです。

あんまりくっきりスミイレするといかにもオモチャに見えるということですね。

 

内装とかシャーシとか

カーモデルはガンプラと違ってパーツが少ないのがいいですねw

 

 

ところで電動エアダスターを買ってみたら、これがめちゃくちゃ調子いい!

プラモデルは加工後や塗装前などひんぱんに洗浄しますが、そのたびに水びたしになります。

それをエアダスターであらかた吹き飛ばしてあげれば乾燥も早いというわけですね。

ただし、塗装前のホコリ飛ばしには効果は限定的です。

そのまま空気を吸い込んで吹き飛ばしているだけなので、ホコリも吸い込んで吹き付けていますw

塗装前にエアダスターでおおざっぱに吹き飛ばして、そのあとタミヤのクリーニングブラシでキレイにするって感じが良いかも?

 

 

カーモデルはわりとランナーごと塗装することも多いみたいです。

私はとりあえずパーツを全部切り離してから塗装しましたが、部品が細かすぎて大変でした。

バリもかなり多かったので、せっかく塗装してもバリを直したりすると塗装が消えてしまうし・・・。

まあ内装とかシャーシなんてほとんど見えない部分なので、とりあえずばーーーっと塗装しちゃって、バリやゲートあとを手直ししたら筆でちょちょいと塗り足してやればいいみたいです。

黒いパーツならマッキーでも良いみたいww

 

 

そして、シートのデカールで大失敗www

こんなんどうやって貼るんだよ!!!

ぐちゃぐちゃになってしまったので、諦めてシートは黒一色で塗ってしまいましたw

オーナーに怒られちゃうw

 

 

シャーシと内装はダイソーのつや消し黒缶スプレーで塗ってみましたが・・・なんと塗装がグズグズに!!

なんでや!!!

白は調子よかったんですけどねー。

他のプラモで赤と青も使ってみましたがそれも調子よかったんで、どうもつや消しブラックとつやありブラックがダメみたいです。

シンナーの成分が違うのか・・・?

まあ、あんまり見えない部分なので諦めましたwww

あとから半ツヤトップコートでコーティングしたら落ち着きました。

 

クリアー塗装と研ぎ

クリアーはクレオスのラッカークリア缶スプレーです。

この段階ではまだ全体がゆず肌で、写真のようにLEDライトが歪んで見えます。

 

クリアーは特に注意して、遠くからふわーっと吹くのを何回かやります。

そうしないとデカールが溶けたりスミイレが流れたりするので、ザラザラな感じで良いので少しずつ重ねていきました。

ある程度全体を覆うことができたら、一気に全体が塗れるように塗り始めます。

それでも3回にわけて少しずつ重ねていきます。

最後の3~4回めはぬるっと水で濡れた感じになるようにできれば最高です。

でも多少でこぼこでも、このあと研ぎをするのであんまり気にしなくて良いかもですね。

 

 

塗装したら乾燥機に入れておきます。

電気代とか火災とか怖いので、丸一日で止めてあとは1週間放置しました。

クリアーにやすりがけするので、徹底的に乾燥させたいですね。

 

 

1週間たったので研ぎ出しをしました。

つやっつやになっているのがわかるでしょうか!!!

 

 

研ぎ出しはこちらを使用しました。

前にクルマに使って大量に余っていた液体コンパウンドですw

プラモデルのために買うには高いので、普通は先程のゴッドハンド神ヤスセットでいいと思います。

4000~6000~8000~10000の順番です。

私は液体コンパウンドなので3000、7500、9800の順番でやりました。

最初の3000が特に重要で、クリアの凸凹がなくなって完全につや消しになるのが理想だそうです。

とはいえ削りすぎるとクリアがなくなって塗装を削り始めてしまうので、そうするとクリアー塗装からやり直しです・・・。

非常に難しいのが最初の研ぎ出しということです。

次の番手でひとつ前の番手の傷が消えるまで磨くのを繰り返していきます。

あまりにも微妙な違いなのでわかりにくいですが、前の番手の傷を消しきらずに次の番手へ行くと何度磨いても消えないので、落ち着いて磨いていきたいところですね。

またやりすぎるのも怖いので、ある程度で諦めるというのも手ですw

 

コンパウンドがけはこするというより、撫でるような感じでやさしくやさしくです。

 

 

 

そして最後に、20000番相当とも言われるハセガワのセラミックコンパウンドで磨き上げます。

9800番の時点ですでにツヤがでていますが、このコンパウンドで磨くとますますヌルヌルのボディに仕上がりますよ!!

あまりにも番手が細かすぎるので時間はかかりますが、のんびり焦らず磨いていきます。

特に繊細に、力を入れずに磨いていきます。

 

 

あとは組み立てて完成!!

って、だいぶすっ飛ばしてますがw

 

非常に難しかったのがフロントウインドウにルームミラーを貼り付けるところ・・・。

他メーカーでは目印が付いてる場合もありますが、アオシマのビートにはなかったので勘で位置決めしましたw

 

 

ルームミラー接着にはこれらを使用しました。

まずセメダインハイグレード模型用を使いました。

パーツに塗布して3分待ってねとねとになったところで貼り付けるのですが・・・あまりにパーツ小さすぎるためか1日たってもプラプラでいまにも外れそうでした。

 

そこで、プラプラになった接着面のすきまにガイアノーツUVジェルクリアを筆にとって流し込んで、UVライトを当てて硬化させるとなかなかいい感じに接着できました!

 

どちらも別の特性を持つ接着剤なので、両方持っておくと臨機応変に組み立てができるなって思いました。

 

 

マフラーはガンダムマーカーのメッキシルバーを塗ってピッカピカのメタリックにしました。

ガンダムマーカーマジですごい!!

 

ライトのクリアパーツは裏側から水性アクリル塗料を筆塗り。

筆塗りはほんと難しいですが、塗るというより塗料を置くってイメージしたらまあそれっぽくなりました。

ダクトの奥はエナメル塗料を薄めたり濃いめにしたりしながら、やはり塗料を置くイメージでちょんちょんと。

ライトの枠を黒く塗る方法もありますが、今回はボディ側のライトがハマる部分のフチにスミイレしてみたら良い感じに引き締まった気がします。

スジボリしてなかったのでガタガタな塗りになりましたが、レンズ越しなのであんまり気にならないかな?

クリアパーツの接着はガイアノーツのUVクリアジェルで接着しました。

ただクリアパーツの枠を黒く塗ったりするとUVライトの光が届かないので、ハイグレード模型用のほうが良いでしょう。

 

ナンバーに貼ったデカールは、クリアーコートを忘れたため早くも剥がれてきてしまいましたw

 

ワイパーを付ける前に、クルマ用のガラスコーティング液で全体を磨いて、よりツヤを出しました。

ガラスコーティング液よりワックス系のほうがヌルヌルになるんですが、まあ手持ちのガラスコーティング液でいいんじゃない?ということで。

 

そして最後の最後にワイパーを付け・・・ようと思ったらぜんぜん形があってなくてワイパー浮いちゃうwww

まあ今更もうめんどうなので、ビミョーな角度で接着。

なんか触ると外れそうで怖すぎる。

 

 

今回は初めてのカーモデルというのもあっていろいろ後戻りできないやり忘れがあったり、本当に勉強になりました。

とにかく徹底的にスジボリする!

塗料が厚くなってもしっかりスジボリしていれば、塗装後もしゃきっとしてリアリティが出るんですね。