やったぜ!
発売前からRAW形式で保存できるという話でしたが、7月もいよいよ終わろうかという時期に、ついにアップデートが来ました!
あまりに突然だったのでびっくりしましたね。
Xperia 1 IIがRAWに対応
なぜRAWが必要?
カメラのRAW形式と、通常のJPGとは決定的に違うことがあります。
それはセンサーが受け取った情報をすべて記録するか、記録したあと自動的に加工して圧縮して保存しているか、という大きな違いです。
JPGではセンサーが光を受け取ったあと、スマホの内部で自動的にイイカンジの色に調整したりして、さらに圧縮して保存しています。
SNSなどで投稿したり、スマホにず~っと保存しておくには、ある程度ファイルサイズが小さい方が有利だからです。
しかし、明るさを調整したい、彩度を調整したい、というときに調整の幅がかなり狭いという難点があります。
スマホの内部ですでに加工して圧縮して劣化してしまっているので、もう調整が効かないんです。
RAWではセンサーが光を受け取った情報を、そのまま保存します。
まったく圧縮していないため、明るさも彩度も、色味さえもかなり自由に調整できるのが大きなポイントです。
逆に言えば、受け取った情報をそのまま記録しているだけなので、ただ表示しただけでは写真としては美しくない状態のことが多いです。
圧縮していないので、ファイルサイズも非常に大きくなってしまいます。
このことから、RAWで保存するというのは「あとから自分で調整することが前提」の形式ということになります。
またファイルサイズが大きいため、そのまま撮り続けていくとあっというまにスマホのストレージ容量が足りなくなってしまいます。
パソコンに転送して保存するなど、手間も多いのが特徴です。
さっそくPhotography Proアプリをチェック
撮影画面のMENUを押すと、従来のメニューに「ファイル形式」の項目が追加されています。
タップすると、RAW、RAW+JPG、JPGで保存するかが選べるようになります。
もしくは、撮影画面から選択できます。
こっちのほうが早いか🤔
個人的には、ここにアスペクト比の項目を追加してほしいんですけどねえ。
注意書きにあるように、連続撮影ができなくなります。
RAWデータは大きなファイル容量になってしまうため、連続撮影のスピードについてこられないということでしょう。
デジタル一眼ではできますが、スマホにはこういう限界もあります。
撮影画面にRAW+Jと表示が追加されました。
ここにいろいろ情報が出ていると、いかにもカメラらしくてカッコいいですねw
あんまり情報が増えすぎると、今度は邪魔になってきますがw
ファイルサイズは20MB以上にもなり、通常のJPGの4倍前後にもなります。
あまりバカスカ撮ってそのままにしていると、あっというまにストレージが足りなくなりますから注意しましょう。
パソコンとか、別の場所に移動して保存しておいたほうが良いでしょう。
実写でJPGとRAWの違いをチェック
3枚を見比べてみてください!
では解説をしていきます。
まずJPGです。
カメラが自動的にまあまあの感じに調整して圧縮して保存しています。
しかしカメラが自動的にやっているので、微妙に暗いです。
自動というのは便利ですが、応用が効かないというデメリットもありますね。
最近話題のPhotoshopカメラというアプリは、Adobeが開発したAIが調整してくれるようなので、JPGでも納得の行く写真がバンバン撮れるかもしれませんね🤔
そしてRAWの未調整です。
センサーが受け取った情報そのままなので、いまいちパッとしませんね。
当たり前ですけどw
もちろんノイズも多く、拡大するとザラザラした感じです。
これはどんなデジタル一眼でも同じで、未調整のRAWというのはこういうものです。
最後に、RAWを調整したものです。
編集にはAdobe Lightroomを使用しました。
全体のバランスを調整しつつ、特に青空がキレイになるように、青系の色を調整したりしました。
こういった調整があとからできるのがRAW形式です。
まとめ
ようやくフルパワー化って感じですね!
発売日からコレだったら最高だったかもしれませんが、開発が難しかったのかもしれません。
現時点でRAWで保存できるスマホはそんなに多くありません。
それだけに非常に貴重なスマートフォンのひとつと言えるでしょう。
特に求めていた機能だけに、これからの撮影がますます楽しみになってきました!!