ベストメカコレクションおっちゃんのリバイバルバージョン、買ってきました!
40年以上前に発売されたベストメカコレクション ガンダムの形状はそのままに、ほぼ完璧な色分けと、正面からは合わせ目が見えないという最新の設計による、バンダイの技術力を表現したキット。
今回はこのキットをメッキ調塗装により超合金風に全塗装していきたいと思います。
キットレビュー
このキット、説明書が面白いw
昔のキットのなつかしい思い出が!!
私は世代じゃないので作ったことないですが😅
左の感動ポイントもスゴイ。
このキットのスゴイところは、このヘルメットがワンパーツ成形なんですよ!
信じられません、どうやって成形してるんだ。
スライド金型とかを多用しまくってるんでしょうが、最新の大人気モビルスーツでもないのに金型にめちゃくちゃ金かけてます。
このほかにもどうやって成形してるのか謎すぎるワンパーツ成形がいくつもあります。
バンダイの技術力どうなってんだ。
完成!
まるで工事現場のおっちゃんのような佇まい。
良い。
しかし今やRX-78ガンダムは非常に多くのバリエーションが発売されていますが、アニメのガンダムに一番近いのがこれだと思うんですよね。
このデザインを崩さずフル可動できるモデルを発売したら、それはそれで人気あるんじゃないかなあ。
エントリーグレードのストライクガンダムはめっちゃ動きますから、時代を感じますねえ。
ただしこのストライクガンダム、股関節の設計の問題で軸がモゲます。
このポーズをとらせてるときに、右脚がぜんぜん動かないなあと思ってぐいぐいやってたら軸がモゲましたwww
表面処理
まずはパーツの表面処理をしていきます。
ゲート跡もそうですが、今回はメッキ調塗装ということでヒケなども処理していきます。
メッキ調塗装ではピッカピカに鏡のように光るので、プラの表面がヒケてくぼんでいるとものすごく目立つからです。
そのため一度しっかり削り込みます。
左が表面処理後で、右がその前です。
表面処理前はウェルドライン(成形時にできる模様)もありますし、写真ではわかりづらいですがパーツ内部の構造に沿ってヒケています。
一度600番まで処理して、サーフェイサーで傷を埋めて、さらにもう一度細かい番手のヤスリで仕上げます。
サーフェイサーを塗装すると600番の傷跡が埋まるので、2000番でサーフェイサーを削り落とすつもりで全体を慣らします。
より手間と時間をかけるなら、さらに4000番で水研ぎしたりするとさらにクオリティアップします。
削りカスはエアブロワーの先端に歯ブラシをつけたやつで飛ばします。
なのでパーツの洗浄は必要ありません。
私の場合は見てわかるほどパーツに手の脂がべっとりついている場合や、コンパウンドを使用した場合のみ洗浄しています。
カーモデルの鏡面塗装でも基本的には洗浄しません。
塗装
今回使用するのはこちらのメッキ調塗料です。
行きつけの模型店で作例を見せていただき、感動したので挑戦してみることにしました。
日本語の説明書がついていて、塗装の仕方が詳しく説明されています。
基本的には説明書どおりにすれば美しい鏡面が得られるはずです。
この塗料の特徴は、ウレタン系・ラッカーアクリル系(ホビー用など)のクリアーコートが可能なところです。
もちろんメッキ感はクリアーなしのほうが良いですが、それでもメッキ感をできるだけ損なわずクリアーコート・もしくはカラークリアーでカラーメッキ調に塗装できるのがポイントです。
まずは表面処理をしたパーツにつや有り黒を塗装します。
ちなみにサーフェイサーはさきほどの表面処理の際にほとんど削り落としているので、ほぼパーツに直接塗装しています。
時間と根気があれば、ここでつや有り黒をコンパウンドなどで磨き上げて鏡面にしておくと最高です。
メッキ調塗料は超極薄の塗膜なので、つや有り黒の時点で見えている傷や歪みはすべてそのままメッキ調塗装に浮き出てきます。
メッキ調塗料ビラッザEXは、ボトルの原液をそのままエアブラシで塗装します。
私は0.5mmのエアブラシで、0.05Mpaでふわ~~~とまぶすように塗装しました。
ごく薄く、2~3回重ね塗りしました。
次に、カラークリアを塗装します。
いずれもクレオスのMr.カラーのラッカーアクリル系クリアカラーです。
説明書に従い、塗料に対し5~10倍くらいの量の薄め液を入れ、ほぼ水のようなしゃばしゃば状態で吹き付けていきます。
最初の5回くらいは5~10分間隔で、塗れているかわからないくらいごく薄くふわ~っと塗ります。
6回目以降は様子を見ながら少しずつ色を乗せていきます。
最終的には通常のつや有り塗装のように表面が濡れたようになり垂れる寸前までしっかり吹き付けます。
カラークリアが硬化したら、ひとまずある程度組み立てます。
ボディなどブロックごとにまとめて、最後にクリアーコートします。
つやっつやなので、新品のニトリル手袋などを用意したほうが良いですね。
最後にある程度組み立てた状態で、つや有りクリアーを塗装します。
こちらもカラークリアと同じように、水のようにしゃばしゃばな状態でゆっくり重ねていきます。
最後にはタレる寸前までしっかり吹き付けて濡れたような見た目になるまで吹き付けて終了です。
メッキ調の全塗装は初めてでしたが、本当に難しい!
特に難しいのはやはり下地づくりでした。
つや有り黒の段階で完璧な鏡面になっていないといけませんね。
非常に難しかったですが、普通の塗装では絶対に得られないカッコよさが最高です!!
完成!
完成!!
できるだけ面出ししたので、ヒケもほとんど見えずシャキっとしていますね!
ギラリと光るメッキ塗装はものすごい重厚感です。
見た目ほとんど金属なのですが、持つとものすごく軽いので拍子抜けしますw
感覚がバグるw