関東でいきなり!ステーキが話題になり始めたころ、南信州ではあまりに遠い地での出来事で特に関心も持たずに過ごしていました。
南信州ってやつは、関東や関西に当たり前にあるファーストフード店がないんですよ!
なので都会に出た時にファースフードを食べたいと言うと「そんなのいつでも食べられるでしょw」って言われるんですが、あれ田舎者には言ってはいけないキーワードですからね!?
かつやとかなか卯とか、観光スポットですよ!!
ちくしょう!
都会に住むお前にはわからないだろうな…(つдT)
ま、それはさておき。
いきなり!ステーキの立ち食いスタイルが新鮮だった
いきなり!ステーキがテレビで特集されたとき、立ち食いスタイルのステーキ店というのに驚かされました。
サクッと入店して、ガツッとステーキ食って、サッと帰る。
なんて素晴らしいシステムなんだ!!
と、思いました。
私のような一人モンにはボックス席しかないようなステーキ店は入りづらく、よほど空いている平日などじゃないと行きづらいです。
なので牛丼屋(田舎でも吉野家くらいはありまぁす!)などはサクッと食って帰れるのでとても大助かりです。
我が地元にもいきなり!ステーキができた!
ちょうど自転車を始めて間もない頃で、とにかく腹が減ってしょうがないんだ俺は!と人間火力発電所みたいになっていたのでウォオン。
こんな田舎にも進出してくるくらい人気店に成長したのか!と当時は驚きました。
と、逆にこんな田舎でやっていけるのか…?と心配にもなりました。
というのも、田舎というのは基本的に外食=家族でたまに出かけるというものなので、ファーストフードが流行りにくいんです。
ファミリーレストランならなんとかなりますが、それでも閉鎖的な地域ではよほどのことがないと外食しないので、我が地域ではファミレスすらなかなか厳しい状況だと聞いています。
いきなり!ってほどじゃなくね・・・?
いざ入店!してみると、システムがよくわからない・・・。
田舎者には厳しい世界が待ち受けていました。
カウンターに行って肉の種類とグラムを告げて、切ってもらうよう指導されました。
何度か切り直してもらったりしつつ、焼き上がるまでしばし待つ。
待つ・・・。
あれ?
いきなり!ではないよな・・・?
ようやく!ステーキって感じでは・・・?
なんかこう、いきなり!っていうくらいなので入店してすぐに突き出しでサイコロステーキが出てきちゃうとか、そういうレベルでもいいと思うんですけど!?
サラダを食べてヒマをつぶしていたころ、焼き上がったステーキとライスがやってきました。
うおお!想像以上の厚切りステーキ!
けっこう感動してしまいました。
まあステーキはステーキなので、最後のほうは噛むのがダルくなったりやや冷めていたりというのは仕方がないw
薬味とかも何種類かあってちょいちょい味を変えて楽しめるのが嬉しかったです。
ただソースとかはもーちょっと種類欲しかったかなー?
めちゃくちゃ待つじゃん
もーれつに並んで、注文して焼き上がるまで待って、ようやく食えるという・・・。
いや、ほんと美味しい!美味しいんだけど、いきなり!か・・・?
いきなり!ステーキの人気減退の理由
ネーミングと経営方針のギャップ
ほんと、いきなり!じゃねえ!
ファーストフード感覚でスッと入店して安くサッと食える感じの名前なのに、経営方針は職人のこだわりステーキというギャップ。
私は退店後、想像していたより時間喰ったし高かったし、通うにはキツいなーって思いました。
逆に言えば、ちょっと高めの職人こだわりステーキなのに、なんだか安っぽいネーミングというギャップ。
こだわりの良いステーキが食べたい富裕層が、いきなり!ステーキなんていう安そうな名前と謎のロケットのマークがついたステーキ屋に入るでしょうか。
しかも店内はファーストフード感覚のスタイルなのに、注文方法はこだわりのスタイル。
テーブルが死ぬほど狭いんですよね・・・。
正直、誰をターゲットにしているのか謎なんです。
あ、何度でも言いますけどほんと美味しくて好きなんです。
ただそれだけに残念で、よく理解しがたい部分が目立つのがむしろ悔しいというか(´;ω;`)
ガッツ食いするにはけっこう金がいる
私はサイクリングでめちゃくちゃ腹が減っていたのでガッツリ食おうと思ったんですが、ごはんはおかわりできない、サラダもちょこっとだけなのが残念でした。
これを肉の量でカバーしようと思うとけっこう金がかかってしまいます。
最近になって、ステーキの宮がサラダバーを始めました。
ステーキガストもやっていますね。
カレーなどもあったりして、サラダバーというには少しだけ価格が高めですけど品数豊富です。
ステーキガストはともかく、ステーキの宮のサラダバーは正直ショボく感じますが、ガンガン食える人にとってサラダバーはとにかく嬉しいw
それに対していきなり!ステーキはなんだか安くガッツリ食えそうなお店の名前なのに、ガッツリ食うには金がかかるっていうのが残念に思っています。
社長の行動が謎
社長の張り紙騒動は特に大きく話題になりましたね。
上記記事にも書かれていますが、あの張り紙を見て「俺はこんなに必死にやってるのになんでお前ら客はウチに来ないんだよ!お前らが来ないから潰れるんだぞ!」というような印象を受けました。
やや極端な言い方にしましたが、要するにそういうことだと思います。
あの張り紙にはとにかく来てね!とは書いてあっても、どう業務改善したのかは書いてありません。
社内報告ではないので業務改善をそこに書く必要はないと言えばそれまでですが…。
社長、そういうとこだぞ。
業務改善の手段としてクーポン券を配るのはいいとして、社長とチェキ?撮って喜ぶのってハードなファンだけですよね。
新規顧客やリピーターを増やさないといけないのに、もうどっぷり浸かってるファン向けサービスしてどうすんの!?
もちろん濃いファンは大切にしないといけませんけど、若干宗教っぽいことをやられると一般客は引きますよ・・・。
大量閉店により我が地元の店舗も1年たたずして閉店することになりましたが、その閉店の理由もなかなかのものでした。
理由に「自社ブランド同士の競合」を挙げていましたが、本当でしょうか?
「いきなり!ステーキが人気すぎて客を取り合っちゃってなあガハハ」って思ってません?
他のお店に客を取られているだけでは・・・?
もちろん余所に客を取られているなんて対外的に言いにくいというのはあるかもしれませんが、株主などにもそういう説明をしているのなら彼らは納得しているんでしょうか。
まとめ
何度でも言いますけど、いきなり!ステーキのステーキはほんと好きなんですよ!
厚切りで、焼き方もいいし、ファミリー向けのステーキ屋ではなかなかできないことだと思います!
しかも素人ウケのいい脂まみれの霜降り肉じゃなくて、赤身肉をウリにするところも肉好きとしてはとても嬉しい!
それだけに、謎の経営方針による衰退が残念でなりません。
もう地元の店もなくなってしまったので、当面は行くことはないでしょう。
無念。